2026年の13試合に限って言うと、フル出場したのは1月25日のシュツットガルト戦のみ。その後はすべて後半からのプレーにとどまっている。今回のケルン戦のように10分以下のプレー時間しか得られていないゲームは4試合で、このまま足踏み状態が続くと、2026年北中米ワールドカップ行きにも暗雲が立ち込めないとも限らない。それだけに本人の危機感も強まっているはずだ。

「やっぱり監督が求めているものが足りないんじゃないですか。攻守の切り替えのところは誰よりもやるのは今、強く意識していますけど、やっぱり今季は3点しか取れていないし、アシストもしていない。僕が10点取っていたら絶対に使われているんで、数字の面は大きいと思います」と、自身を客観視しつつ、目に見える数字を残せるような動きや連係を確立していこうとしている。

 これだけ厳しい状況が続くと、心が折れてしまってもおかしくない。けれども、町野は持ち前の明るさを失わないように精神面を整えているようだ。

「僕自身、陽気なキャラというか、仲間がキツい時でもエネルギーを与える立場だと思っていて、監督もそういう意味でベンチに置いておきたいのかなと思います。

 良い時でも悪い時でも、練習で毎日やっていることが出ると思ってるんで、自分はもう26(歳)ですし、自制心を保ちながら何とかやっています」と、ドイツ3シーズン目でメンタルコントロール術も体得した様子だ。
 
 こうして苦しみながらも、模索を続けている町野。ここから日本代表の活動に参加し、4月頭には再びボルシアMGに戻ることになるが、W杯が開幕する6月まで、彼のキャリアにとって極めて重要な時期。何としても復調のきっかけを掴まなければならない。

 周りと密に意思疎通ができる日本代表でのプレー機会は、自身のゴール感覚や攻撃センスを取り戻す絶好のチャンス。これを活かして、シーズン最終盤の爆発につなげていくことが肝要だ。

 26試合終了時点で勝点28の12位という難しい位置にいるボルシアMGの救世主となるべく、町野にはもう一皮むけてほしいところ。今がまさに正念場だ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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