元『ジャンポケ』斉藤慎二被告裁判 専門家も「実刑の公算大」 バウムクーヘン店の今後は!?
「示談ではなく刑事罰を望んでいる」
お笑いトリオ『ジャングルポケット』の元メンバー・斉藤慎二被告(43)の第二回公判が3月17日に行われた。
ロケバスの中で、初対面だった20代の女性に性的暴行を加えたとして、不同意わいせつ、不同意性交の罪に問われた裁判。13日に行われた初公判では、「私の行為に女性が同意してくれていると思った」などと起訴内容を否認し、無罪を主張していた。
この日は、検察側の証人として被害女性本人と、その母親が出廷して証言。被害女性は頬をつかんでキスされたと明かし、
「驚きました。初対面で、まだ朝で、斉藤(被告)が妻子持ちであるのも知っていたので、仕事中のロケバスでキスをしてくるのは異常じゃないかと思って怖くなった」
と証言。母親は娘から来たLINEの内容について、
「〈ジャンポケ斉藤めっちゃ気持ち悪いんだけど、チューしようとしてきた〉(とLINEが来て)気持ち悪いと思いました」
と明かしつつ、当時の気持ちを回顧した。さらに被害女性は、斉藤被告側から2500万円という示談金が提示されたうえで
〈芸能活動の継続〉〈処罰を求めない〉
という2点を条件として提示されたことを明かし、
「示談ではなく刑事罰を望んでいる」
と発言し、強い処罰感情を示した。犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、
「拘禁5年の求刑に対し、4年の実刑判決になる可能性はあると思います」
と予想。各紙報道でも、実刑の可能性が高いとしている。
そんな中、斉藤被告が販売している『クーヘンSAITO』の公式Xが18日までに更新され、20日から22日までの3日間に山梨・甲府市内でバウムクーヘンを販売すると告知。添付されたポスターには「本人来店!」「写真撮影なども行います」とつづられており、今後も販売店を継続する意向を示したものと思われる。
しかし、斉藤被告は過去に同店でもトラブルを起こしていた。
『FRIDAY』は、’25年11月28日・12月5日合併号で、斉藤とバウムクーヘンの販売事業を行う会社との金銭トラブルを報じている。あらためて騒動を紹介したい。(以下、当時の記事から引用。名称なども当時の表現で掲載しています)
「いつまで経っても振り込まれない」
「書類送検された際、彼は涙ながらに『食い扶持がなくて困っている』と我々に相談してきたんです。彼のそんな姿が不憫で“少しでも生活費の足しになれば”と有志でバウムクーヘン販売業のT社を立ち上げました。ところが……そんな僕たちの好意を彼は踏み躙った。決して許すことはできません」
バウムクーヘンの販売事業を行うT社の現役社員であるA氏は、怒りを押し殺しながら記者にそう打ち明けるのだった。
’24年10月、元『ジャングルポケット』の斉藤は吉本興業から契約を解除され、表舞台への復帰は困難となった。そんな斉藤が’25年4月からバウムクーヘンの販売業で生計を立てているのは周知のとおり。
だが、斉藤の再起のために起業した「恩人」であり「拠りどころ」であるT社を、斉藤は裏切ったというのだ。A氏が業務委託契約書を手に訴える。
「バウムクーヘンの販売利益を、T社と斉藤で折半するという契約でした。売り上げは悪くなかったのですが、’25年10月8日と9日に福岡で売り上げた約160万円とレジに入っていた釣り銭の準備金が、いつまで経っても会社の口座に振り込まれなかったのです。
福岡での売上金はいったん、斉藤の個人口座に振り込まれ、そこからT社口座に送金。売り上げ報告は斉藤が担当し、精算はT社が担当。売り上げから経費などを差し引いた利益の半額を報酬として翌月末に支払う――という約束になっていたのですが、催促しても返答がなく、いまだに彼が160万円を持ったまま。こちらからすれば、売り上げを持ち逃げされたも同然です」
なぜ、斉藤は売り上げを送金しなかったのか。後日、彼の代理人弁護士からT社に対しこんな趣旨の連絡があったという。
〈支払われるべき報酬の一部が未払いになっており、今後の報酬も未払いとなる懸念が生じた。したがって、この問題が解決するまで、売上金をいったん、斉藤氏の手元に留め置いている〉
A氏が続ける。
「金銭トラブルが解決していないにもかかわらず、斉藤は10月末からT社を通さずにバウムクーヘンを仕入れて、個人で販売を始めたのです。中身は同じで、商品名やパッケージのデザインだけを変えて」
にわかには信じがたい話だが、T社は『FRIDAY』の取材にこう回答するのだった。
「斉藤氏と金銭トラブルが起きているのは事実です。業務上横領の罪として警察に被害届を提出する予定です」
斉藤側も徹底抗戦
一方の斉藤に持ち逃げ疑惑を質すと、代理人弁護士同席のうえでこう答えた。
「福岡でのバウムクーヘンの売上金約160万円が私の手元にあるのは事実です。ただ、それは8月分と9月分の報酬が支払われていないからです。この売上金をT社に送金したところで報酬は払われないだろう、という不安が強くなったので、問題が解決するまでは160万円を送金しないと決めたのです。私の手元にあるのは売上金だけで、レジの準備金は預かっていません」
斉藤の代理人弁護士が補足する。
「10月の福岡での販売を除き、バウムクーヘンの売上金はT社が管理していました。しかし、T社は8月以降の売上金や経費の内訳を明らかにしていません。売上金や経費の詳細がわからなければ、斉藤さんの報酬がいくらになるのか我々にはわからない。未払い以前の問題なのです。だから我々はT社に対し、売上金や経費の内訳をすべて開示するよう依頼しているのですが、応じてもらえません。
ですから、こちらは同時履行の抗弁権(契約の相手方が債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことが認められる権利)に基づき、売上金を斉藤さんの手元に留め置いているのです。あくまでも留め置いているだけなので、横領という指摘は当たらない。斉藤さんの行為が法的に咎められる理由はありません」
10月末から個人で同じバウムクーヘンを販売していることについては、こう反論する。
「T社と交わした契約書には、競業避止義務(企業の利益を損ねる競業行為を行わない義務)の記載がありません。また、T社と販売していたバウムクーヘンと混同しないよう、商品名も変えて販売している。こちらも法的に問題はありません」(斉藤の代理人)
徹底抗戦の構えを崩さないなか、取材の終盤、斉藤本人はT社への思いをこう吐露していた。
「自分のためにバウムクーヘンの事業を立ち上げてくれたおかげで、今こうして表に出ることができた。その点はT社に感謝しています。だからこそ、未払いがあっても我慢していた。でも、時間が経つにつれて、いつまで我慢すればいいのか、このまま未払いが続くのか、と不安が大きくなっていったんです……」
この報道翌日、各紙報道によると、被害届が受理され捜査が開始されたという。その後の展開は明らかになっていないが、いずれにしろ、斉藤被告の判決次第では、事業の継続も難しくなるかもしれない──。
