「子どもの自己肯定感を上げたい」のは現代の親の共通課題。つい先回りして子どもを手助けしたい気持ちに駆られることも。しかし、多数の教育機関と連携しながら子どもの未来のサポートと研究を行っている「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」によると、「子どもへの手助けは自立をはばむ」そう。子どもの自己肯定感を上げるために親ができることについて、教えてもらいました。

※ この記事は『自立した子どもになるための やらない子育て』(扶桑社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

子どもへの心配は「自分の問題」かも

「うちの子はあれもできない、これもできない」と親が過剰に心配している場合、じつは親自身が自信をなくしていることが少なくありません。ときには、「子どもがかわいそうだし、これ以上自己肯定感を下げてはいけない」と思うあまり、親が先回りして手助けしてしまうことがあります。

しかし、こうした行動は、子どもが自分で考えて行動する自立心を阻害してしまいます。子どもの心配の前に、まずは親である自分のことをほめて、自信をもつことから始めましょう。「いや、自分なんて…」とわき上がる思いはいったん脇に置いて、小さなことからスタート。

「マンネリおかずだけどお弁当をつくってえらい」「今日は子どもの話をじっくり聞いてあげた」など、どんなに些細なことでもかまいません。

慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、「とりあえずだまされたと思って」行動してみるのがおすすめです。なんでもいいので、自分のできている部分をひとつ見つけてみましょう。そして、自信がもてなくて辛いと感じたときこそ、あえて口に出してほめてみるのです。

心からそう思えなくても、とりあえず口に出すことが大事。この繰り返しで、少しずつ自分を認められるようになると思いますよ。

自分に対する視点が変わると、子どもの“できないところ”よりも“できているところ”を自然と見つけやすくなります。なによりも「完璧じゃなくてもいい」という気持ちで、日々おおらかに向き合えるようになるはずです。

子どもがやったことを一緒に振り返ってみる

子どもの自己肯定感を上げるためになにかしたいのであれば、子どもの行動に注目し、「これはがんばったよね」と認めてあげてください。

具体的には、成長したことを言葉にして一緒に振り返るのです。たとえば、運動が苦手な場合、かけっこは遅くても「走る練習をしたよね」、逆上がりができなくても「足が少しずつ上がるようになってきたね」など、小さくても成長を認められることを伝えてあげましょう。

「苦手=悪いこと」ではなく、「苦手でも努力できる自分」に気づくことで、自信に変えることができます。なにより運動が苦手でも嫌いになるということは避けられるはずです。

余談ですが、「自信過剰かも?」と思う子どもの場合は、そのまま放っておいて大丈夫です。社会でいろいろな人と接するうちに、自分自身で挫折を経験し、またそこで大きく成長していくものですから。