Image: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/Shadow the Scientist, Image Processing: J. Miller & M. Rodriguez (International Gemini Observatory/NSF NOIRLab), T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), M. Zamani (NSF NOIRLab)

2025年、天文学者や天文学ファンを最もワクワクさせたと言っても過言ではない存在、彗星「3I/ATLAS」。

観測史上発見3つ目となる恒星間彗星、我々の住む太陽系の外からひゅいーっと飛んできた星です。非常に珍しいことなので、もちろん多くの天文関係者が観測したわけですが、その中で「天文科学」と書いて「ロマン」と呼びたくなるような研究がありました。

宇宙人の乗り物かも?

今回行なわれた研究は「あの星、もしかして宇宙人の乗り物だった可能性ない?」「外から太陽系にちょっと旅行に来てたんじゃないの?」という考えによる調査です。どこぞの宇宙から、私たちの太陽系に遊びに来たまだ見ぬ友…。その可能性があるのかないのか、科学的に検証したのはハーバード大学の天文学者Avi Loeb氏の研究チームでした。

探すのは「テクノシグネチャー」

3I/ATLASは、旅好き宇宙人の船かも?を検証する鍵となるのは、テクノシグネチャー。ラジオ信号や人工の光、二酸化窒素など、生命かつ技術がある証拠のことです。

結論から先にいうと、3I/ATLASはどこかの星の宇宙船…ではありませんでした。いや、船である可能性は非常に低いというのが正しいですね。3I/ATLASからは、信頼に足るほどの狭帯域電波におけるテクノシグネチャーが検出できなかったからです。

結果は…「宇宙船の可能性はかなり低い」

調査は、地球外の生命・文明を探索するBreakthrough Listenプロジェクトによって、3I/ATLASが地球に最接近した2025年12月8日に実施。アメリカはウェストヴァージニア州にある、縦100メートルにもおよぶ世界最大の可動式電波望遠鏡「グリーンバンク望遠鏡」を使い、人工的な電波信号をスキャニングしました。

グリーンバンク望遠鏡で、2億6900万キロ離れた3I/ATLASの4つの周波数帯域を調査。人工電波信号らしきものを47万件キャッチしたものの、望遠鏡を3I/ATLASから逸らしても確認できた信号だったことから9つを除いて不適切と判断されたといいます。また残った9つも、地球の人類による電波信号であることが判明し、除外された結果、残りゼロに。

また、別のグループも同じように3I/ATLASのテクノシグネチャーを探る調査を(異なる帯域で)行なったものの、そちらも空振りだったとのこと。

結果、3I/ATLASは人工物ではなく、岩や鉱物など自然なものでできた星である可能性が非常に高いと結論づけられました。

宇宙人を探すという点でがっかりした結論になった今回の調査。でも、もし3I/ATLASの母星に「外を旅するときはひっそりバレないように」というルールがあり、ひっそりする技術もあれば話はまた変わってきます。

3I/ATLASが人類の目には無機質の星にしか見えない船である可能性は、限りなく低いけど絶対的ゼロではないわけで…。論文はプレプリント(査読前論文)サイトから読むことができます。

【国内正規品】Keychron B1 Pro ウルトラスリム ワイヤレスキーボード、ZMKカスタマイズ、シザースイッチ、2.4 GHz/Bluetooth 5.2/有線接続、ロングバッテリーライフ、Mac Windows Linux対応 (レトロレッド(かな印字なし), JISレイアウト)
7,480円
Amazonで見る
PR