ことし「25ルール」解禁となるモデルは?

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2026年に「25年ルール」が「解禁」される車種とは

 中古車相場にも影響する、通称「25年ルール」というものがあります。
 
 2026年では、どのような車種が対象となるのでしょうか。

 アメリカの「25年ルール」をご存知でしょうか。

【画像】超カッコいい! これが「25年ルール”解禁車”」です! 画像で見る(45枚)

 日本でナンバーを取得して路上を走るためには、クルマの所有権の公証・安全性確保・公害防止・整備などを定める法律「道路運送車両法」に記された保安基準を満たす必要があります。

 いっぽうアメリカでこれに相当するのが、FMVSS(Federal Motor-Vehicle Safety Standard=連邦自動車安全基準)です。

 FMVSSでは基本的には右ハンドル車を認めていませんが、登場後25年を経過しているクルマに関しては、右ハンドル車の輸入・販売を可能としています。

 これにより、アメリカでも合法的に右ハンドルの日本車を乗ることができます。これを、通称25年ルールと呼んでいます。

 アメリカでは映画「ワイルドスピード」やサブカルチャーなどの影響を受け、スポーツモデルを中心とした日本車、特にアメリカで市販されなかったクルマの中には、25年ルールの解禁が渇望されています。

 そのため日本からは、ルールが解禁されたモデルアメリカに渡って流通数が減少。それにより国内価格も高騰しているのです。

 特にスポーツカーはその傾向が顕著で、数年前に比べると価格が2倍から数倍、ということも珍しくありません。

 そこで2026年はどのようなクルマが25年ルールの対象となり、価格があがるのかを予想してみることにしました。

●ホンダ「インテグラ タイプR」(2代目・DC5型)

 3代目「インテグラ」の高性能バージョンとして、1995年に登場したのが初代「インテグラタイプR」(DC2/DB8型)です。「チャンピオンシップホワイト」のボディに1.8リッターから200psを発生する「VTEC」エンジンを搭載。赤いHマークも精悍で、レーシーな雰囲気を発散していました。

 4代目インテグラが2001年にフルモデルチェンジした際にも、タイプR(DC5型)が設定されて2代目を迎えました。初代インテグラ タイプRが3ドアクーペと4ドアハードトップだったのに対し、2代目では3ドアのみに。エンジンも2リッターとなり、最高出力も220psにアップしていました。

 インテグラや「シビック」を含め“タイプR”の人気は大変高く、25年ルールに関わらず2代目インテグラ タイプRはすでに国内では過走行車でも価格が300万円台、走行距離が少なければ400万円台に届いています。

 しかも流通数はかなり少ない状態です。25年ルール解禁でさらなる高騰が発生するかもしれません。

 なおインテグラ自体は、アメリカで「アキュラ」ブランドから「RSX」という車名で発売されていました。

●三菱「ランサー エボリューションVII」(CT9A型)

「ギャラン」でWRC(世界ラリー選手権)を戦っていた三菱は、さらなる戦闘力の強化を図ってベース車にひとまわり小さな「ランサー」を選定。

 4代目「ランサー」に250psを絞り出す2リッターターボを載せ、4WDで重武装した「エボリューション」(通称「ランエボ」)を1992年に送り出します。

 1994年以降は毎年のように発展。「エボリューションII(エボII。以下は略称のみ)」「エボIII」「エボIV」が相次いで登場したのち、1998年に「エボV」、続いて1999年になって「エボVI」をリリースしました。

 エボVとエボVIは、ベース車が5代目ランサーに変更されています。

 そして「エボVII」が2001年に登場します。ベースのランサーが6代目の「ランサーセディア」となって車体が大型化しましたが、ACD(電子制御可変多板クラッチ機構)の採用で旋回性能をアップしています。

 WRCでは1997年に、市販車からの改造範囲を増やして参戦しやすくなった「ワールドラリーカー(WRカー)」規定を新たに設けましたが、三菱はグループA規定での参戦を継続していました。

 しかし2001年からはWRカー規定の「ランサーエボリューションWRC」で戦うようになりました。このマシンは、見た目こそランエボVIIですが、実際にはランサーセディアがベース車という扱いでした。

 そんなエボVIIもついに25年ルールが解禁。ランエボVIIには、ランエボ初のオートマチックトランスミッション搭載モデル「GT-A」も設定されており、イージーにハイパワー車を扱える一台としてアメリカで話題を集めるのではないでしょうか。

2001年式「国産スポーツカー」はほかにも?

●その他の25年ルール解禁モデルたち

 このほか、日産「スカイラインGT-R M・Spec」(BNR34型)、マツダ「RX-7 タイプR バサーストR」(FD3S型)、スバル「インプレッサ WRX STi type RA specC」(GDB型)が2001年に販売を開始しています。

 これらはすでに25年が経過して解禁されているスカイラインGT-R、RX-7、インプレッサWRXのバリエーションモデルですが、いずれも2026年の25年ルール解禁が待たれており、中古車相場に少なからぬ影響をもたらすでしょう。

日産「スカイライン GT-R」(BNR34型)のうち2001年に設定された「M Spec」

 またこのほか2001年に登場した国産車を見てみると、トヨタのFRスポーツセダン「ヴェロッサ」、コンパクト高級セダン「ブレビス」や、「コロナ」「カリーナ」の発展モデルである「プレミオ/アリオン」などが挙げられます。

 近年アメリカでは、JDM(Japanese domestic market)ブームも手伝って、日本でしか売られていないトヨタ「クラウン」や日産「セドリック/グロリア」などにも注目が集まっており、2001年発売の国内専売セダンがアメリカで意外な人気を博すことも考えられます。

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 なお、2001年には日産「スカイライン」(11代目・V35型)や、日産「シーマ」(4代目・F50型)も発売をスタートしていますが、これらは日産の高級車ブランド「インフィニティ」でそれぞれ「G35」「Q45」として売られていました。

 このような当時からアメリカで販売されていた国産車に関しては、25年ルール解禁の影響を受けることはあまりありませんが、先に述べたように「JDM=クール!」という流れから、「右ハンドルのV35型スカイライン」というのがありがたがれ、北米で走る姿が見られるかもしれません。