Image: DavideAngelini / Shutterstock.com

米シンクタンクのピュー研究所が、10代のAI使用を調査したレポートを公開。回答者の3分の2が、AIを利用した経験があることがわかりました。

今回の調査対象となったのは、13歳から17歳。3分の2がAI利用経験あり、10人に3人は日常的に使用、16%は毎日数回、または常に使用していると回答しました。

10代が使うのはChatGPT

若者から最も広く利用されているのはChatGPTで回答者の59%。ついで、Google(グーグル)のGeminiが23%、Meta AIが20%。AnthropicのClaudeは若者間ではあまりメジャーな存在ではないのか、回答の3%程度にとどまりました。

今回の調査では、AI利用の属性も少なからず見えてきました。白人よりも黒人・ヒスパニック系の方が利用が多く、ChatGPTを使用するのは世帯年収が高い家の子が多い傾向があります。中低所得世帯の子はCharacter.AIを使うなどというデータも。

若者のAI利用のリスク

今年4月、16歳の少年Adam Raine君が、ChatGPTに後押し(自殺の方法や遺書の書き方をサポートした上で、両親には自殺の話はしないようにアドバイス)され自殺したとし、Raineくんの両親がOpenAIを提訴。その後、若者への安全処置として、OpenAIはペアレントコントロールや未成年向けの年齢設定など仕様調整を進めています。

自殺や自傷行為だけでなく、MetaのAIチャットボットが未成年と不適切な性的会話があったという指摘もあり、運営元の仕様変更はもちろん法的な制限を設けるべきだという声が増えてきています。アメリカ心理学会も、米連邦取引委員会に対し、未成年がカウンセラー代わりにAIを使うことの危険性について注意を促していました。

また、今回の調査にはAIだけでなく10代のSNS利用状況も含まれおり、大多数が1日に複数回SNSを利用していることもわかりました。10代が1番よく使うSNSのトップ2は、YouTubeとTikTok。

心と体が最も成長するときにスクリーン前で多くの時間を過ごしてしまうことの危険性、ネガティブな影響はすでに多く記録されています。SNSは、注意力散漫や鬱、不安症などと関連する可能性も指摘されています。

今月、オーストラリアで16歳未満を対象にSNS利用を禁止するSNS規制法が施行。現時点ではAIチャットボットはこれに含まれていませんが、時間の問題なのかもしれません。

Source: Pew Research Center

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