資産運用アドバイザー・ガーコ氏「短期下落に動じるな、むしろチャンス」日本株・米国株急落解説

資産運用アドバイザーのガーコ氏が最新の相場動向と今後の投資戦略について自身の見解を語った。冒頭でガーコ氏は、S&P500が1日で2.5%下落、日経先物は6%超の急落、さらに自民・公明連立が26年で終焉した日本の政局混乱が投資家心理に大きな影響を与えていることを指摘。「政治の不安定さの懸念から、日経平均先ものはなんと2800円以上6%も下落。米国間も大きく下落します」と現状を説明した。

今回注目されたのは、自民党の新総裁・高市氏を巡る政局の動きや、米国でのトランプ前大統領による対中関税強化発言による市場動揺。ガーコ氏は「長期投資家としては絶好の仕込み時、そんな可能性があります」と強調。短期的な大幅下落に過度に動揺しない重要性を何度も説いた。同氏は、日本株の急落理由として「高市さんがまだ首相ではないということです。株式上にとって、政治の安定はとても大事なテーマ」と背景を解説。また、自民単独では議席が足りず、今後の新連立の動きや、玉木氏（国民民主党）を巡る野党再編の可能性など、政局の“読みにくさ”が株価を押し下げている実態を紹介した。

株価反発の期待材料については「高市さんで株価が上がる理由の一つ目、それは積極財政の質です」「高市さん、責任ある積極財政という発言をしております」と解説。また、金融緩和姿勢や海外投資家の期待にも言及し、「サナエノミクスならぬ、サナエノミクスなるか」と今後への期待を示した。

一方、米国市場では「久しぶりにトランプ関税に対して株価が大きく反応」という動きがみられ、「ここ最近、S&P100はプラスマイナス1%以上動かなかった、ということで、ものすごく、なぎの時だったんですよね」と珍しいの値動きであることを強調。「仕込みのチャンスは早々になくなる可能性もあります」と従来の経験も踏まえて警戒を促した。

動画の締めくくりでガーコ氏は「相場下落時も、淡々と続けることで、安く買えて、実はお得です」「相場から逃げずに、淡々と積み立てをしていくことによって、下落前の水準まで回復しただけで、評価額はプラスになっていきます」と長期投資継続の重要性を説いた。「資産運用は、右肩上がりの直線よりも、下落があった方が、資産が増えます」とし、短期の急落こそが投資の好機であるという持論で動画を締めくくっている。