『コリドー街でナンパされてみた』(凪瀬アオ)

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 “レポ漫画”は、作者の生の体験をまとめてくれているため、気軽にその実態を知ることができる。Xに5月上旬に投稿された『コリドー街でナンパされてみたレポ漫画』は、そのタイトルが示す通り、作者の凪瀬アオさん(@nagise_)が、銀座東京都)にある有名なナンパスポット“コリドー街”に行った時の出来事を詳細にまとめたレポ漫画だ。

 なかなか強烈なセクハラ被害を受けた体験談が飛び出すが、それでも最後まで楽しく読める本作を描いた経緯、さらにはコリドー街に行く際の注意ポイントなどについて、凪瀬さんに話を聞いた。(望月悠木)

参考:【ルポ漫画】『コリドー街でナンパされてみた』を読む

◼︎「悪霊を成仏させた気持ち」

――今回『コリドー街でナンパされてみたレポ漫画』を制作した経緯を教えてください。

凪瀬:同人誌制作をしている、作中にも登場した友達・まるちゃんと一緒にコリドー街に行った際、「今日は色々あったから漫画にしたい…」と言っているのを聞き、「確かにこれは漫画にしがいがあるな、私もやるか!」と思って制作しました。

――作中で描かれている下品な会話なども実話なのですか?

凪瀬:完全な実話です! セリフは実際にあった会話内容をまとめた感じです。ただ、友達はセクハラを受けた時に「ウソを話した」とは言っていました。(笑)

――セクハラされたことなど思い出す必要があり、制作中はしんどかったように思いますが…。

凪瀬:そこまできつくはなかったですね。(笑)「聞いて~! こんなことされた! 最悪だった~!」と、仲の良い友達に聞いてもらうような感じで描きました。

――本作が完成した時の心境は?

凪瀬:すっきりしましたね! 近年稀に見るセクハラをする令和の珍獣を目撃したことを誰かに言いたかったので、悪霊を成仏させたような気持ちになりました。

◼︎コリドー街の魅力

――いろいろな出来事が連続して描かれているため、読者を情報過多にさせて疲れさせてしまうリスクがあるかと思います。描くうえで注意したことは?

凪瀬:セリフが長くなりすぎないように、またクローズアップや背景だけのコマをつくるなど、緩急がつくようには気をつけました。あと、男性が全員違う顔になるようにしています。一期一会で名も知らぬ彼らではありますが、それぞれ立派に生きている人間だと思うので…。

――改めて、凪瀬さんが考えるコリドー街の魅力を教えてください。

凪瀬:やはり、たくさんの人と直接会って話せることです。ただ、歴史のある有名スポットなので、セクハラおじやワンナイト狙いの遊び人もいるため、ある程度の覚悟が必要かもしれません。一つ一つの出来事にあまり取り合わず、「どんなことも経験として楽しんじゃおう!」というポジティブマインドが大切だと思います。

――女性が行く際に気を付けておくべきポイントなどはありますか?

凪瀬:飲みが始まる際に「一杯だけ」と最初から断りを入れておくと、解散しやすくなるのでおすすめです。

――最後に、今後はどういった作品を描いていきたいですか?

凪瀬:本作のような、現代の恋愛や日常をテーマにした漫画を描いていきたいです! そのうち商業作品の制作にも挑戦して、もっとたくさんの読者さんに読んでもらえるように頑張ります。Xやインスタ、TikTokをやっているので、ぜひよろしくお願いします!

◼︎凪瀬アオ(なぎせ・あお)

2023年よりWEB・コミティアで活動する漫画家。実体験を元にした中国企業の旅行記や、女子の本音トークが炸裂の『深夜の猥談会』などを描く。『アッシュエコーズ』公式4コマ漫画も連載中。

X:@nagise_Instagram:@nagise__TikTok:@nagise.manga

(文・取材=望月悠木)