為替相場まとめ3月17日から3月21日の週
(20日)
東京市場は春分の日の祝日で休場。
ロンドン市場では、ドル買いと円買いの動き。ユーロ売りが主導しており、ユーロドルは1.09台割れから1.08台前半へ、ユーロ円は162円台割れから160円台後半まで下押しされた。対ポンドでもユーロは軟調。米FOMCを通過して欧州株やユーロの上昇の動きに調整が入った面があるようだ。また、ラガルドECB総裁は議会証言で「ECBは引き続き警戒を、通商めぐる不確実性は高い」と発言。米国との貿易戦争でインフレ率が0.5%ポイント押げられ、成長率は0.3%ポイント低下するとの試算を公表した。ポンド相場はこの後の英中銀金融政策委員会(MPC)で政策金利据え置きが市場コンセンサスとなっている。特段の波乱は想定されていないが、英予算案発表を控えた不透明感もあり、据え置き投票の票割れについては読みにくい状況となっている。ポンドドルは1.30付近から1.29台前半まで、ポンド円は193円付近から192円割れ目前の水準まで軟化した。ドル円は148円台での上下動。アジア時間に売りが優勢だったが、ロンドン時間にはドル買いの動きとともに買い戻されている。
NY市場でも、ドル買いの流れが優勢。ドル高の流れが優勢となり、ドル円も148円台後半まで買い戻されている。アジア時間には前日のFOMC後の流れを継続して148円台前半まで下落する場面も見られたが、海外市場に入って買い戻されている。 前日はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、年内2回の利下げ見通しを据え置いたことで安心感が広がったほか、保有資産の縮小(ランオフ)も4月からペースを減速させると発表したことで、為替市場はドル安の反応が見られていた。150円台を試していたドル円も失速した格好となった。パウエルFRB議長は会見で、トランプ関税のインフレへの影響について、「短期あるいは一過性のものである可能性が高い」と述べていた。しかし、市場は依然としてトランプ関税への懸念を抱いており、安堵感はすぐに消えつつあるようだ。 ユーロドルは戻り売りに押され、一時1.08台前半に下落する場面が見られた。ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「トランプ政権の貿易政策に伴うEUのインフレへの影響は小さい」と述べた。そのためインフレはさほど懸念しておらず、ECBは利下げ余地を持っているとの見解を示していた。ポンドは対ドルでは上値の重い展開が見られているものの、対ユーロでは上昇。。政策金利を据え置いた英MPC声明では「金融緩和への段階的かつ慎重なアプローチが適切」と慎重姿勢を滲ませている。ベイリー総裁も「金利は緩やかに低下する道筋にある」との見方を示した。
(21日)
東京市場は、円売りが優勢だった。ドル円は朝方に148.59近辺まで軟化。2月の日本消費者物価指数が市場予想を上回ったことに反応した。しかし、その後は日経平均の上昇などからリスク選好の円売りが優勢となり、149円台に乗せた。午後は、米10年債利回りの上昇を背景に一段とドル買いが優勢となり、一時149.63付近まで上値を広げた。ユーロ円は、午前の円売り局面で一時161.90台まで上昇したあと、いったん伸び悩んだものの、午後は再び円安方向に振れ、162円に迫る動きとなった。ドルストレートは午後に入るとドル高となり、ユーロドルは1.0820付近まで、ポンドドルは1.2925付近まで水準を切り下げた。
ロンドン市場では、ドル買いが一服している。米10年債利回りが4.25%付近から4.21%台に低下したことに反応。また、欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移しており、円買いの圧力も加わっている。ドル円は149.66近辺を高値に149.10台へと反落。ユーロ円は162円台は維持できず、161.50台まで下げている。ポンド円も193.60付近を高値に193円割れまで軟化している。また、東京市場のドル買いも一服しており、ユーロドルは1.0820付近を安値に1.0845近辺まで下げ渋り、その後は揉み合いとなっている。ポンドドルはロンドン朝方に1.2922近辺に安値を広げたが、売りは続かず1.29台前半で揉み合っている。今週は日米英の中銀金融政策発表を経ており、ドイツ上院で財政改革や5000億ユーロ基金も承認された。きょうは週末も控えていったん材料出尽くし感もあるようだ。今日発表された2月英公共部門借入額(財政赤字に相当するもの)は予想を上回っていた。来週26日の英春季予算案での緊縮予算や公的サービス縮小に与える影響が懸念されている。ただ、きょうのポンド相場は目立った反応は示していない。
NY市場は朝方ロンドン市場のドル安円高が継続する形となり、東京朝の安値に並ぶ148円60銭前後を付けた。しかし、ロンドン市場で大きく下げた米債利回りが持ち直し、ロンドン朝の水準に戻すと、ドル買い円売りが優勢となって149円30銭台まで回復。序盤大きく下げた米株に買い戻しが入り、ダウ平均、ナスダック、S&P500が小幅ながらプラス圏で引けたこともリスク警戒の後退による円高一服につながった。ロンドン午後からNY朝にかけて1.0861まで買われたユーロドルは、その後ユーロ売りが強まった。一時1.0800の大台を割り込み1.0798を付けたが、積極的な下値押しにも警戒感があり、その後少し戻している。ユーロ円はドル円の下げ、ユーロドルの序盤の上昇からの下げに押され、一時大きく下げた。ロンドン朝の162円13銭から160円75銭まで1円38銭の売り。その後ドル円の反発もあって161円60銭前後を付けた。
MINKABU PRESS
