(19日)
 東京市場では、ややドルが買われている。ドル円は仲値関連のドル買いが入り、149.60近辺まで上昇。149.30付近で日銀会合の結果発表を迎えた。通常よりも早い11時25分ごろに据え置きが発表されると、瞬間円売りとなり149.50台を付けたが、すぐにドル売り・円買いに転じ149.20台に反落。もっとも日銀会合前の朝のレンジ内にとどまった。その後はドル全般に買われるなかで、149.90近辺まで買われている。。米WSJ紙の著名なFRB担当記者ニック・ティミラオス氏がローゼングレン元ボストン連銀総裁の発言などを引用して、FRBが今後6カ月ほどは様子見に徹するとの見通しを示したことなどが早期利下げ期待の後退につながり、ドル買いとなった面も。ユーロドルは1.0940台から1.0923近辺まで小安く推移。ユーロ円は午後の円売りで163円台前半から後半へ上昇。

 ロンドン市場では、ドル買いが優勢。トルコでエルドアン大統領の最大の政敵であるイスタンブール市長が大学学位をはく奪されたうえ警察に拘束された。市場のトルコ政府への信任が崩壊、リラ急落、株安、債券安のトリプル安となった。介入でリラが下支えされたが、元の水準には戻っていない。ドル買い・リラ売りの動きでリラは最安値を更新。その他主要通貨にもドル買い圧力を広げた。ドル円に関してはリラ円の急落の影響が大きく、売りが先行。日銀が政策金利を予想通り据え置いたあと、植田日銀総裁会見では春闘結果を受けて今後の利上げに前向きな姿勢もみられたが、トランプ関税など不確実性の高さも指摘した。トランプ関税についてのメドがたつ4月が次のポイントとなっている。ドル円は会見中に150.02近辺まで買われたが、リラ売りとともに149.15近辺まで下落。その後は再び149円台後半へと買い戻された。この後の米FOMCについては政策金利据え置きがコンセンサスとなっている。一部報道によるFOMCは今後6カ月間は様子見であろうとの見方が示されていた。日米金利差はなかなか縮まらないとの見方につながっているようだ。ユーロドルはトルコリラ急落とともにドル買いに押され1.08台後半へと下落。ポンドドルも1.29台半ばまで下押しされた。ウクライナ情勢ではロシアが再びウクライナのインフラ施設を攻撃と、不完全な停戦状態にとどまっている。

 NY市場では、FOMCにドル売りの反応が広がった。ドル円は148円台に急落。FRBは予想通りに政策を据え置いたが、注目されていた委員の金利見通し(ドット・プロット)は前回と変わらずの年内2回の利下げを見込んだ。また、経済見通しでは今年のGDP見通しを大幅に下方修正した一方、インフレ見通しは上方修正している。さらにFRBは保有資産の縮小、いわゆるランオフのペースを4月1日から減速させると発表した。エコノミストからは、この措置は利下げに等しいとの指摘も出ていた。一部からは根強いインフレから利下げ見通しを後退させるのではといった見方や、逆に利上げシナリオなども浮上していたが、その見方は否定した格好となった。それらがドル安の反応を引き出したようだ。ドル円は結局、150円台を維持できずに失速した格好となっている。ユーロドルは序盤に1.08台に値を落としていたが、FOMCを通過して下げ渋る展開。ポンドドルもユーロドルと同様の展開。FOMC前に戻り売りが強まり、1.29台半ばに値を落としていた。明日は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定されている。政策は据え置きが確実視されており、声明や委員の投票行動が注目を集めそうだ。エコノミストからは、金利に関する委員の投票が全会一致になる可能性は極めて低いとの指摘が出ている。