為替相場まとめ3月17日から3月21日の週
NY市場では、ドル円が再び149円台に上昇。米株式市場が本日も買い戻されていることがドル円をサポートした。この日の米小売売上高の発表後に一時149円台に上昇する場面が見られたものの、上値を抑えられていた。ただ、日銀決定会合を控えて円ロングが高水準に積み上がっており、その分、円売りが出易い状況ではある。ユーロドルは1.09台前半での推移。上値は抑えられてはいるものの、下押す動きもなく、上値追いの展開は続いている。心理的節目の1.10が焦点となっている。迫り来るトランプ関税と弱い米経済活動が米国株の重荷となる可能性があり、ドルは後手に回る可能性が高いとの見方があった。ドイツ議会がメルツ次期首相が予定している財政支出計画を承認すれば、ユーロは上昇する可能性も。ポンドドルは買いが優勢となり、1.30を試す展開が見られた。1月中旬からのリバウンド相場の流れが続いており、チャート的にはもう一段の上値追いも期待できそうな形状が見られている。市場は来週3月26日のリーブス英財務相の予算案の提出を注目している。。リーブス英財務相は歳出削減を発表すると見られ、財政引き締めはポンドにとってマイナス要因になる可能性が指摘された。英中銀は今週の金融政策委員会(MPC)で政策を据え置くと見られている。短期金融市場では年内にさらに2回以上の利下げを織り込んでいる。
(18日)
東京市場では、ドル円が堅調。149.10台から149.88近辺まで上昇、今月5日以来の高値圏となった。先週の高値149.19レベルを昨日NY市場終盤に超えると、東京市場に入ってもドル高・円安が継続。昨日の米株高を受けて日経平均をはじめアジア株が軒並みの上昇でリスク選好の動きが広がった。ユーロ円も買われ、163.48近辺に高値を伸ばした。中東情勢への警戒感が出ていたが、リスク回避の円買いは目立たず。昨日の海外市場で1.0930ドルまで上昇していたユーロドルは、ドル高の流れに押され1.0904近辺まで軟化した。
ロンドン市場では、ユーロ買いが優勢。この日ドイツ議会では財政改革案に関する採決が実施されて緑の党の賛成で可決する見込み。財政規律が緩和されることから防衛費増や景気刺激策などがドイツ景気を押し上げることが期待されている。ロンドン市場ではユーロ買いが先行し、対ドルで1.09台半ば、対円で164円台乗せ、対ポンドでもユーロが買われた。ただ、この後の米露電話会談を控えて、プーチン氏が「ウクライナ和平案ですべての武器供給停止要求へ」との関係者発言が伝わると、市場にはやや警戒感も広がり、ユーロ買いの勢いは次第に落ち着いている。独ZEW景況感は予想以上に改善したが、市場は反応薄だった。ポンドも対ドルや対円ではユーロに連れ高となった。対ドルでは一時1.30台の節目水準に乗せる場面があった。対円では195円手前まで買われた。足元ではユーロと同様に買い一服となっている。木曜日の英中銀金融政策委員会では政策金利据え置きが市場に織り込まれている。ドル円は東京市場から引き続き堅調に推移。ロンドン序盤には149.90近辺まで高値を伸ばした。しかし、150円台に乗せには至らず149円台後半での揉み合いに。明日の日米金融政策会合ではいずれも政策金利据え置きが市場コンセンサスとなっており、目先の日米金利差縮小観測は後退している。円相場には日銀追加利上げ観測に基づいた円買いポジションに対する調整圧力が続いている。
NY市場では、ドル円が反落。本日のドル円は、今週の中銀のイベントを前に円ロングの巻き戻しが断続的に観測され、節目の150円を試す動きも出ていた。ただ、150円に接近するとオプション勢などの戻り待ちの売りも観測され、いまのところ上値を止められている状況。明日の日銀決定会合とFOMCを受けて150円を突破しに行くか、それとも一旦後退するか、短期的には重要な分岐点となる。FOMCは据え置きが確実視されているが、今回は委員の金利見通し(ドットプロット)が公表され、注目を集めそうだ。市場では年内2回以上の利下げを見込んでおり、その予想に沿った内容になるのか注目される。ユーロドルは振幅。一時1.09を割り込む場面も見られたが、終盤にドル安が優勢となり、1.09台半ばに戻している。米国からの資金流出が言われる中、ユーロがリスク回避通貨に変化するのではとの声も出ている。最近、市場で新たなテーマとなっているのは、米株から欧州株への資本の移動で、これが本格化するようであれば、その可能性も。ポンドドルは1.30台に上昇。引き続きドルの軟調な展開がポンドドルの買戻しを下支えしている。市場では、英金利が今年も主要国の中で比較的高い水準に留まるとの見方が浮上していることもポンドをサポート。
