「老化は衰退ではなく成熟の過程」70歳の女子大学生が卒業発表 学び続けることの素晴らしさを【岡山】

岡山市北区のノートルダム清心女子大学で、学びの集大成となる卒業研究発表会が行われました。会場には特別な想いを持って卒業の日を迎える、ある学生がいました。
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「“サクセスフルエイジング”。年を重ねても心身ともに健康で、自分らしく充実した生活を送ることを言います」
日頃の研究の成果を発表する学生の中にいたのは、70歳の三谷原るり子さんです。岡山市北区のノートルダム清心女子大学で卒業研究発表会が開かれました。
三谷原さんは18歳の時に、清心女子大学に合格したものの、家庭の事情で入学を諦めました。
しかし清心女子大学で学びたいという思いを長年抱き続け、幼稚園や福祉事務所で働いたのち、68歳の時に、社会人編入選抜で人間生活学部児童学科へ入学しました。三谷原さんが学び続ける理由とは…。
(ノートルダム清心女子大学の学生 三谷原るり子さん)
「学ぶことが楽しいですね。自分が知らなかったことを分かるという事と、考え方が広がるという事が魅力です。講義中に取ったメモは、帰宅後パソコンにまとめ、毎日英語の本も読みました」
サクセスフルエイジングについて知った際、直感的に、研究テーマはこれだと感じたという三谷原さん。身近な人々が、老後どのように過ごしているかを研究し、まとめました。
(ノートルダム清心女子大学の学生 三谷原るり子さん)
「人は生涯に渡って発達し続けることができて、老化は衰退ではなく成熟の過程である。ポジティブな考えをするとか、新しい挑戦をし続けることが、サクセスフルエイジングに繋がっていくのではないのかなと思っています」
(三谷原さんのゼミ仲間 赤澤莉子さん)
「年を重ねてもこんなに楽しそうに生きている人に初めて出会ったので、自分もるり子さんのような人生を送りたいなと思いました」
学びに年齢制限はありません。三谷原さんの姿は、学び続けることの素晴らしさを学ばせてくれます。