日大アメフト部が「有志の会」でリスタートしていた!「抜き打ちで薬物検査を実施」再発防止策も
今年1月、日本大学がアメリカンフットボール部を正式に廃部したと発表。83年続いた歴史に幕を下ろした。
写真】“大麻部屋”があったとされる日大の寮、アカウントが残るフェニックスのインスタは…
「1940年に創部した日大アメフト部は日本一21回を誇る名門校でした。ところが2018年に関西学院大学との定期戦で起こった“悪質タックル問題”で一時、活動停止となりました。体制を変えて2020年には大学日本一を決める『甲子園ボウル』に出場。見事に復活したと思ったのですが……」(スポーツ紙記者、以下同)
昨年夏に部員が大麻を使用しているとの情報提供があり、調査を始めたことが、一連の薬物騒動のきっかけだった。
「2023年の7月に大学の調査で大麻とみられる植物片を発見したものの、警視庁に届け出るまで12日間あったことも問題視されました。同年8月に警視庁がアメフト部の寮を家宅捜索し、覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで1人目の逮捕者が出ました。日大はこの日から部を無期限の活動停止としましたが、“個人犯罪”として5日後には解除しました」
ところが、ほかの部員や卒業生も大麻を使用していた疑いが浮上。事態は深刻なものへと進んでいった。
「数年前から寮で大麻を使用する部員がいたそうです。2022年には“大麻のようなものを吸った”と自己申告した部員や、大麻使用が発覚しながらも退寮処分だけで済ませていたという話もありました」(大学アメフト関係者)
寮に再び捜査が入り、昨年9月にまた活動停止となった。最終的に逮捕された現役部員3人を含む11人が立件され、今年3月に捜査が終了した。
「部員から存続を望む声が上がっていましたが、昨年12月の臨時理事会で廃部が決定。酒井健夫学長の決裁を経て、今年1月に正式に廃部となり、関東学生連盟から退会しました」(前出・スポーツ紙記者)
現在は「有志の会」で活動、抜き打ち検査も
現在は、日大が4月1日付で新設した『競技スポーツセンター』預かりの『日大アメリカンフットボール有志の会』として活動している。大麻使用に関与していない元部員や、アメフト部への入部を希望して入学した学生が参加。来年度以降のリーグ復帰を目指し、大学施設で練習をしている。
再発防止に向けてどのような取り組みを行っているか、日大広報課に問い合わせたところ、
「以前から行っておりました、警察に薬物講習をお願いして薬物の怖さを知ってもらうほか、不定期に抜き打ちで薬物検査を実施して、陰性を確認しております」(日大広報課)
とのことだった。
地に落ちた名門。愛称の『フェニックス』のごとく、再び舞い上がれるだろうか。