絶滅の恐れがある野生動物を捕殺  男9人を起訴  屏東地検/台湾

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(屏東中央社)台湾屏東地方検察署(地検)は6日、台湾で保護対象とされるタイワンツキノワグマなどの野生動物を捕獲し殺したとして、男9人を野生動物保護法違反の罪で起訴した。検察は犯行の動機について詳しく調べていくとしている。

同地検は7日、記者会見を開いた。地検によれば、昨年12月8日、タイワンツキノワグマが殺されたとの連絡を保安警察から受けた。同日夜、南部・屏東県霧台郷の民家を捜索したところ、冷蔵庫からタイワンツキノワグマとタイワンカモシカの死骸各1体やサンバー台湾亜種の足14本などが見つかり、猟銃も発見された。4カ月近くにわたる捜査で、2020年1月から22年12月までの3年間にこの3種の野生動物が捕殺されたことが分かったという。

タイワンツキノワグマは猟銃で計4頭射殺された。狩猟行為は主務機関からの許可を得ておらず、射殺場所は集落から数キロ離れており、緊急対応が認められる要件を満たしていなかった。

台湾で保護が必要な野生動物を未許可で捕獲、殺傷した場合、5年以下の懲役が科され、最大100万台湾元(約433万円)の罰金を併科できる。

行政院(内閣)農業委員会林務局屏東林区管理処によれば、台湾に生息するタイワンツキノワグマは約400〜600頭。近年、その数は増えているものの、依然として台湾のレッドリストで絶滅の恐れが非常に高い「危機」に分類されている。

(李卉婷/編集:荘麗玲)