昨年6月の発売から売れに売れている軽EV「日産サクラ」。価格は249万3700〜304万400円

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昨年6月の発売から売れに売れている軽EV「日産サクラ」。価格は249万3700〜304万400円
軽EV「日産サクラ」が売れている。しかも、すでに4月1日以降の補助金の条件が発表されており、サクラに対する注目度が非常に高まっている。そこで、日産自動車のマーケティングマネージャー・近藤啓子氏に、サクラを購入している人たちのアレコレを聞いた。

【写真】サクラについて語る近藤啓子マーケティングマネージャー

*  *  *

――サクラは昨年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を戴冠し、大きな話題を呼びました。ちなみに軽自動車が受賞するのは史上初の快挙でしたね。

近藤 ありがとうございます。実はサクラは「RJCカーオブザイヤー」、「日本自動車殿堂カーオブザイヤー」も受賞しているんです。

――そんな大注目のサクラの発売は昨年の6月のことでした。

近藤 はい。おかげさまで、発売3週間で受注1万1000台をいただきました。

――しかし、半導体を含むパーツ不足により一度受注を停止されました。アレはいつでした?

近藤 一旦、昨年10月末に受注を停止させていただきまして、12月22日に発売を再開いたしました。

――サクラの最新の累計販売台数は?

近藤 3月19日時点で約4万2000台です。

――「たられば」の話になりますが、受注停止がなければ、もっと売れていたのでは?

近藤 全国の販売店からも非常にポジティブな声が届いておりましたので、半導体などの影響がなかったなら、とは思います。

――サクラのヒットにはあらゆる要因があると思いますが、最大のポイントは?

近藤 日産は世界累計60万台超を誇る「リーフ」を持つEVのパイオニアです。その積み重ねが実を結んだと考えております。

――なるほど。サクラは日産車からの乗り換えが多いんでしょうか?

近藤 実は半分が他社からのお乗り換えです。軽の量産電気自動車という新たな分野に挑んだ結果、これまで日産にご興味のなかった皆さまからも、お求めいただいております。


「サクラは男性4名乗車でも坂道でスムーズに前進できます」と語る近藤啓子マーケティングマネージャー
――下取りに入るクルマはどういう感じですか?

近藤 半分が軽で、残りの3分の1がコンパクトカーですね。サクラは台数としては都市部で売れていますが、都市部ではファーストカー、地方エリアではクルマを2台お持ちの方のお乗り換えが多いです。

平日はご近所をサクラで走り、休日に遠出をする場合はもう一台のクルマをご使用されるイメージですね。輸入車にお乗りで、セカンドカーにサクラを選ばれる方もいらっしゃいます。

――サクラを購入された方が決め手に挙げているのは?

近藤 走りの楽しさ、静かさ、力強さ、そして上質な内装を挙げられる方が多いですね。

――180劼箸い航続距離に関する声は?

近藤 購入前は航続距離を気にされる方もいらっしゃいますが、「実際に使うとまったく問題ない」というお声を頂戴しています。ご購入いただいた方の多くは近所のお買い物や送迎で使用されています。これなら毎日充電しなくていいとおっしゃっていただいています。

――売れ筋のグレードは?

近藤 最上級のGが3割、残りがXです。法人のお客さまも含めて、インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)の装着率は高いですね。

――納期はいかがです?

近藤 販売店によっても異なるので一概には言えませんが、おおよそ1、2ヵ月ですね。ツートンカラーやオプションによっては少々お待ちいただきます。

――ちなみに2月14日には経済産業省が4月からスタートする補助金の概要を発表しました。

近藤 23年度の補助金詳細はこれから発表されると思いますが、サクラの場合22年度ですと、国の補助金が55万円、自治体の補助(東京都)だと45万で合計100万円の負担減になりました。東京都の場合、自宅に太陽光発電などの再生エネルギーを導入済みまたは新たに導入すると、補助金の金額は60万円にアップしました。

――ただ、軽自動車の安全面に不安を抱く方は少なくないと思います。いかがです?

近藤 サクラは国土交通省の衝突と予防の統合安全性能評価で、最高位のファイブスターを獲得しているんですよ。加えて、先進安全装備も標準装備しています。

――サクラに死角ナシ?

近藤 いいえ。まだまだサクラをご存じない方も多く、より広く多くのお客さまに知っていただくのが課題だと思っています。脱炭素を進める日本において、もっと多くの皆さまに見て、触れて、乗っていただきたいと思っています。

取材・文・撮影/週プレ自動車班 撮影/長谷川 徹(サクラ)