4打差を逆転して今季2勝目を挙げた河本力(撮影:鈴木祥)

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<バンテリン東海クラシック 最終目◇2日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
首位と4打差の2位から出た河本力が1イーグル・4バーディ・4ボギーの「69」で回り、トータル13アンダーで逆転優勝。ルーキーシーズンで2勝目となった。
平均飛距離330ヤード以上のパワーを生かして三好を制した。スタート時は首位の桂川有人と4打の差があったが、桂川の失速もあって前半を終えた時点でとらえる。トータル12アンダーで並んで迎えた570ヤードの15番パー5。「完璧」という河本のティショットは、ピンまで残り214ヤードの右ラフに止まった。6番アイアンでの2打目は「ミラクルショットみたいな感じ」でピンの手前2メートル強に乗せてイーグル奪取。逆に2打のリードを奪った。
追う立場から追われる立場に変わった瞬間、緊張感はピークに達した。「勝てるんじゃないか。さすがに勝ち切らないと、と思って。(心臓の)鼓動がすごかったです」。16番パー3、17番パー4は「大変なティショット」とミスから連続ボギーで再び桂川と並ぶ。
最終18番パー4は470ヤード。ティショットは右に行き、残り距離134ヤードのラフ。54度のウェッジを手にした。先に打った桂川がピン奥5メートルほどに乗せていたため、「しっかりピンを狙っていかないと」とそのわずか内側につけた。先にバーディパットを打った桂川は、左に曲がるラインを読み過ぎてカップの右を抜ける。「桂(川)さんのラインが参考になりました」とカップのど真ん中から沈めて、大きなガッツポーズを見せた。
規格外のパワーが持ち味。距離の長い15番パー5や18番パー4で、河本が2打目に使用したクラブに驚く先輩方も多い。本気で振ればもっと飛ばせる。しかし、「自分の許容範囲を知って、どれぐらいの力で振れば枠内に収まるのか、というのはオフにやってきた。飛距離を武器にする。凶器にはならないように。トレーニングしてスイング作りをして…」。力任せに振ると、一歩間違えれば大けがにつながる。長いクラブはドローからフェードの球筋でコントロール。4〜5割程度の力感で振ることで、ルーキーシーズン2勝目を達成した。
「緊張してからいいショットが打てないというのが分かって、まだまだだなと感じました。リラックスしていた状態ではいいショットが打てているので、それが結果につながってくれたのはうれしかった」とシーズン3勝目、4勝目に向けて課題と収穫のある一週間となった。
自身のキャリアの最終到達点は「PGAツアー、海外メジャー」と定める。「向こうに行ってすぐ活躍できるように、自分の実力をつけてから行きたい。まだそのレベルに達していないと思っているので。なるべく早く行きたい」。この優勝で賞金ランキングは6位に浮上。日本で開催するPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権獲得は濃厚となった。「優勝を狙いたいですけど、今の自分のレベルを知りたい」。まずは腕試しだ。
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