“きつね”踊るかわいいチアは「パーフェクト」 原曲歌う兄弟が日本に感動
きつねダンスがSNSに続々アップされ…「これは普通じゃないぞ」
9月19日に札幌ドームで行われた「きつねダンスDAY」。満を持して原曲『The FOX』を歌うノルウェーのコメディアン兄弟・Ylvis(イルヴィス)の2人が、球場に降り立った。パ・リーグインサイトは、在京局の音楽番組出演で東京に滞在中をキャッチ。ファイターズガールの“しっぽフリフリ”ダンスや、3万6000人の反応に感動の言葉を並べた。
――Velkommen til Japan!(ようこそ日本へ!)初めての日本を楽しんでいますか?
ヴェガード(兄):ありがとうございます!(日本語で)
ボード(弟):はい、そうですね!?(日本語で)
――今年の5月に「パーソル パ・リーグTV」のYouTubeで最初にファイターズの「きつねダンス」に注目した動画を配信したところ、その動画が大変人気となり、一気に広まりました。おふたりがこのブームを知ったのはいつ、どういった経緯でしたか?
ヴェガード:最初は日本に住んでいるノルウェー人が、インスタグラムのDMで「日本で『The FOX』のブームが来ているぞ」と教えてくれました。その後、日本の人がメッセージをくれたり、フォロワーが増えたりしたんです。でも、それは僕たちもよく目にする“踊ってみた”動画だと思っていました。この曲は2013年にリリースされて以来、パーティーなどで曲が使われては、少しブームになるというのが繰り返されてきたんです。今回も同じだろうとあまり気にしていなかったのですが、そのうち「きつねダンス」というものを踊っているクリップがたくさんSNSにあがってきて、これは普通じゃないぞ、と。
――久しぶりにあのきつねのコスチュームに袖を通したのでしょうか?
ヴェガード:たまに『The FOX』をやることがあるんですよ。小さなステージや会社の催し物に呼ばれて。だけど、公の場でやるということがあまりなく、まさかスタジアムでやるなんて! 今回の3万6000人というお客さんの数は記録になったと思います。
ボード:僕たちは他にもたくさん曲を持っているので、コンサートで『The FOX』を1曲やるということはあるんですけどね。あれが一番知られている曲ではありますが、それだけではないんだよ、ということを知ってもらえればと思います。
幼い頃からの日本に来るという夢「あぁ実現したんだなと思いました」
――札幌ドームでのパフォーマンスはいかがでしたか?
ボード:どこの国でやっても同じ反応が返ってくるというのはうれしいです。日本は僕らからしたら地球の反対側の国だから、みんなが踊ってくれるということはうれしくもあり、シュールなことでもありました。そして、世界のどこに行っても“この曲は通じるな”という喜びもあります。実は、子どもの頃から日本に来ることが夢だったので、客席を見ながら、あぁ実現したんだなと思いました。
ヴェガード:直近では、ノルウェーで400人ほどの観客の前で歌いました。今回は3万6000人の前で、ダンサーと一緒に、しかもステージではなくスタジアムで。同じ曲でも状況が違うと、こんなにも感じ方が変わるんだと思いました。それと“ダンサーと一緒に踊る”と聞いて最初は5人くらいを想像していたのですが、300人もいたこと! 全員がちゃんと衣装を着こなし、ダンスはパーフェクトだし、音もきちんとしているし。それは本当に最高でした。
――札幌ドームでのきつねダンス動画は、公開から3日で200万回再生突破です。
ヴェガード&ボード:すごーい!(日本語で)
ヴェガード:ノルウェーの人口は500万人なので、ほぼ半数の人が見た数字になりますよ。
ボード:こんなこと言っていいのかはわからないですが……僕たちはイヤーモニターを着けているので、歌っている間はお客さんの声がわからないんです。だから、みなさんが笑顔になるのが一番伝わりやすいのです。顔を見れば楽しんでくれているかはわかります。今回も座りながらノッてくれたり、楽しそうにしてくれたりしたのが伝わってきたのでうれしかったですよ。
――また来てくれますか? 次は新しい球場で!
ヴェガード&ボード:もちろん!
ヴェガード:お招きいただけるのであれば絶対来ますよ!
――その時はまた違う曲もお聞かせください!
インタビュー&文・海老原 悠
写真・池田晶紀(ゆかい)(「パ・リーグ インサイト」海老原悠)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)