現在、新車の納期は長くなるばかりです。ほんの数年前までは、2~3か月あれば注文から納車まで行われていましたが、現在では注文から納車まで1年待つのが一般的になりました。

こうした長い納車待ちの間に、注文していた車に改良などが行われた場合には、どうなるのでしょうか。

注文後のキャンセルは基本的に受け付けられない

現在の自動車生産スタイルは、1台1台の注文が入ってから、工場のラインが稼働する仕組みとなっています。

そのため、量販車とはいえ全てがオーダーメイドのようなもの。ボディカラーから細かなメーカーオプションまで、ユーザーの希望に合わせるために、こうした手法が当たり前となりました。

そのため、販売店と注文書を取り交わし、販売店がメーカーへ車のオーダーをかけて、注文した車がメーカーの製造ラインの順番待ちに入った時点で、基本的にはキャンセルが出来ません。

ボディカラーの変更やメーカーオプションの追加といった変更作業も難しくなるため、正式契約前の注文書はしっかりと中身を確認しておく必要があります。

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ちなみに、急な転勤や体調の変化などで、注文していた車が必要ではなくなった(もしくは乗れなくなってしまった)といった場合には、すぐに販売店担当者へ相談してください。

こういったしっかりとした理由があれば、キャンセルなどの対応を行ってくれる販売店は多いです。

納車待ちの間に車が改良された場合は?

1年程度の納期であれば、納車待ちの間に新たな改良モデルが出ることは少ないですが、2年以上待つとなると、途中に年次改良などは必ずといっていいほど発生します。

このような事態が発生する可能性が高い車種の場合、契約時に販売店から説明があるのが一般的です。

基本的には注文時に適用されていた仕様のものが手元に届きますが、法規対応や旧ロッドを生産し終える前に、どうしてもラインの変更を行わなければならない場合には、納車される車は改良後のモデルとなります。

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注文時には「モデル改良等で仕様・価格等へ変更があった場合には、注文者へ通知し、状況に応じて注文内容の変更等を行う可能性がある」という旨の説明があるでしょう。

改良モデルでは車両本体価格の上昇やグレードの廃止等、ユーザーにとって不都合な部分も発生することから、長い納期の場合には、途中変更の可能性があるのか、またその際にはどういう対応を行ってくれるのかを確認しておくと良いでしょう。

4年待ちと言われるランドクルーザーの場合は?

現在、国内メーカーの自動車で最も新車納期が長いのが、トヨタ ランドクルーザーです。その納期は4年~5年とも言われ、これまでに類を見ない長い納期が、ユーザーや販売店を苦しめています。

ランドクルーザーの契約に関しては、他車種とは違うイレギュラーな対応をしているお店が多くあります。

車両代金の10%にあたる申込金の支払いが必要 (キャンセル時には返金) だったり、誓約書の取り交わしが行われたりするようです。ちなみに、キャンセルについては理由がしっかりとしていれば、幅広く受け付けているというのが、販売店営業マンの話でした。

また、一部改良は納車待ちの車が残っていても、メーカーが強行することは多いですが、大幅な変更もしくはフルモデルチェンジとなれば、現在溜まっている注文分を全て作り終えてからというのが一般的な対応になります。

そのため、長い納期になっている車では、現行型のオーダーを早めにストップさせ、モデルチェンジに備えるという動きも一般的になりました。

せっかく購入した新車には、納得して乗りたいものです。長い新車納期を甘く見ず、先の対応までしっかりと話し合っておくことが、トラブル回避にもつながります。

大切な約束は、必ず書面に残し、ユーザーと販売店双方で認識しておくことも大切です。