※この記事は2021年03月04日にBLOGOSで公開されたものです

BLOGOSをチェックしている皆様、どうも初めまして土屋礼央と申します。
このニュースを読んでみてください。

コロナで離婚相談が5割増!20~30代が「熟年離婚の前倒し」に走る理由 - ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/249026

離婚相談の問い合わせが昨年に比べて3割~5割増えている。離婚予備軍が増えているのでは? という記事です。

僕の周りではコロナ禍で夫婦ともにリモートワーク生活になり、夫婦仲が良くなった。良くならざるを得なかったという話を多く聞いていたので、ちょっと驚いた内容でした。

ひょっとしたら仲が良く見えたのは、離婚までの間を快適に過ごすためのパフォーマンスなのかも知れません(怖)。

特に若い世代に離婚予備軍が増えているという事。

とはいえ、離婚自体は別に悪い事ではないので、夫婦生活を経験した事でお互いにとってそれがベストであるならば、それも前向きな決断だなと思いますが、子供がそこに存在している場合、全員にとってベストな選択肢は二人だけの時よりも極少数だと思われます。

「わたしだって離婚したくないわよっ」
「俺だって!」

という、そもそもは別れたくないという想いが根底にあるのであれば、離婚という選択肢は避けたいものです。

コロナで起きた「離婚控え」話し合いのチャンスに

離婚予備軍が増えているという記事を読むとビクビクしてしまうかも知れませんが、考え方によっては、このご時世で離婚の数は減っているわけで、みんなが様子見状態。離婚自体が先延ばしになっているという事は、まだ交渉の余地が残っているという事。

この待ち時間をプラスに考え、コミュニケーションをとる時間が残されている! と考えた方が前向きです。

せっかくお互いが自宅にいる時間が長いのだから、夫婦で話し合う場を作り、お互いの理解を深めましょう。

我が家もそうしております。まだ間に合います。マイナスの株も売らなきゃ損は確定しません。

「確かにそうなんだけど、話し合える事自体羨ましい」
「いまさらウチはもう、それも無理」

そもそも、話し合う段階に入れないという方も多いのかも知れません。色々な『レス』の問題がありますが、話し合いレスは寂しい限りです。

「話の切り出し方がわからないんだよね、タイミング」

だったらスケジュールを決めるのも良いかも知れません。

「でもその日はちょっと仕事の打ち合わせがあるんだよね…」

おっ、良いヒントが見つかりました。

仕事ならスケジュールを組めるのに、夫婦の間だとスケジュールが組めないのはもったいないと思います。

だったらパートナーを一時的にビジネスパートナーと割り切るのも面白いかも知れません。

二人は今からビジネス夫婦です。

冷めますねぇ。一気に距離を感じます。仕事じゃないと会わない関係。仕事だから話し合える。でも、仕事相手だったらアポがとれるはずです。なんならメールでも良いでしょう。

「お世話になっております。今度夫婦の在り方についてミーティングをしたいのですが」

まずはここからです。顔も見なくて良いんです。PCに向かって文字を打って、エンターキーを押せば良いのです。

なんなら、上の僕の文章をコピペで使ってもらって構いません。仕事相手にこれが出来ないとそもそも社会人として問題があるので、これなら出来るはずです。入り口さえ突破してしまえば、意外と進み出すかも知れません。

口下手な人でも一生懸命文字にするだけで思いは伝わります。結婚式の手紙と同じです。思ったより相手が歩み寄ってくるかも知れません。まずはビジネスのようなやりとりがオススメです。

夫婦の日常を金額に換算 芽生える感謝の気持ち

ビジネスついでに追記すると、夫婦だから当たり前だと思っている日常を、サービス業者にサービスを受けている事だと捉え、ダスキンさん等の業者にお願いした場合の値段に換算してみるのも面白いかも知れません。

調べると、1日フルサービスを受けると10万円ほど。ご飯を作ってくれるサービスは材料費をのぞいて1日約7000円。月換算したら大変な額になります。

その考えのもと、いつも通りの日常を過ごしてみてください。

ビジネス夫婦である妻が「いいよ、今日はタダで」と言っているようなもんです。

「ありがとうございます!!」にしかならないと思います。

日常を全てお金で表すのは下品な事かも知れませんが、この本題は、いかに相手に感謝が出来るかです。感謝し合える関係であれば、大抵の事は円満な気がしますし、相手に敬意を持ち、感謝が芽生えるのであれば、ビジネス、お金換算も最高の発想だと思います。

ちなみにテニスのスコアを表す時に40対0をフォーティーラブと表現します。
ゼロを『LOVE』と表現するんです。

これは”LOVEイコールno money”そこには愛しか存在しないという説があり、素敵なエピソードだと思いませんか。

でも結婚をし、LOVEイコールno moneyが当たり前となるのは危険です。是非、このコロナ禍の間に、どんな方法でも良いのでコミュニケーションをとり、当たり前のLOVEの大切さを確認しましょう。

夫婦喧嘩で『離婚』というワードは使ってはいけない

ご参考になればなんですが、コミュニケーションを取っている間に夫婦喧嘩も始まるかも知れません。『離婚』というワードが出てくる可能性が高いのも夫婦喧嘩中です。

感情のままに「離婚よ!」と叫ばれたら僕なんか寿命が縮むどころか、その場で息絶えるかも知れません。

まぁ本当にそう思っているのなら仕方ないですが、夫婦喧嘩中に一番良くないと思っている事は、離婚というカードを喧嘩の勝ち負けに利用する事です。

「そんな事言ってると離婚だからね!」

根底では離婚したくないのに、その場を有利にするために離婚というワードを利用する。

こんな使い方、脅し以外の何者でもありません。

BLOGOSなんで、ちょっと強めの表現をしますが、離婚というカードは夫婦にとっての核兵器と同じです。二人の関係を全て無にしてしまう決断です。そんな恐ろしい兵器、誰だって使いたくありません。

「だから抑止力が必要なんです。しょうがないんだ」

かの国はそう言っておりますが、少なくとも夫婦間に抑止力は必要ないと思います。

「離婚を突きつけられたらヤバいから、大人しくしてよう…」

せっかく愛を持って結婚したのに、離婚したくないからとビクビクしながら結婚生活を送るなんて誰にとってもお得じゃありません。

我々夫婦も結婚当初は夫婦喧嘩が多かったと思います。感情的になり、離婚というワードが出た事もありました。でも二人とも冷静になった時に話し合い、お互いの関係を良くしていきたいと思っているのは間違いないんだから、ひとまず夫婦喧嘩中に離婚というワードを出すのは絶対に止めよう。それをルールにしようと決めました。

なのでそれ以降、喧嘩中も全てを無にするワードが出てこない。ルールにしているだけで、冷静になれる所もあって、とても有意義なルールだったなと思っています。

夫婦は2票しか投票券がない最も小さな国

そして夫婦喧嘩をこういうものにも例えました。

夫婦は票が2票しかない最も小さな国。2票なので多数決では結論が出ない。どちらともが納得しない限り結論が出ないのだ。そして離婚というカードを使えないから、決裂という結論もない。歩み寄るしか解決方法がない。

夫婦喧嘩は嫌な時間ですが、この小さな国の未来のためにとても大切な時間でもありました。これだけ夫婦が同じ空間で過ごすのも一生で今だけかも知れません。是非コミュニケーションを。

全ての夫婦にとって、最良の選択がこの先待っていますように。

色々書きましたが、今日書いたような内容は『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』という僕が先日リリースした本の中に沢山書いてあります。

夫婦関係で悩んでいる方に向けて、僕なりの視点で夫婦関係が良好になる発想を色々な角度から書いている本です。ニヤニヤしながら一気に読める本になっております。電子書籍でも発売されていますので是非。

なんだか連載初回が若干というか、かなり自分の本の宣伝みたいになってしまいましたが、これもBLOGOSさんのご配慮でございまして、次回からは、その時の時事ニュースを踏まえて、モアル君の発想で、時には鹿内君の精神で記事を書いていきたいなと思っておりますので、どうぞ今後ともご贔屓に…。

ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。

著者プロフィール


土屋礼央(つちや れお)
1976年生まれ、東京都国分寺市出身。RAG FAIRとして2001年にメジャーデビュー。 2011年よりソロプロジェクト「TTRE」をスタート。FM NACK5「カメレオンパーティー」TBSラジオ「たまむすび(木曜パートナー)」NHKラジオ第一「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」などに出演中。主な著書に「ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。」「FC東京のために200兆円で味スタを満員にしてみた」「なんだ礼央化―ダ・ヴィンチ版」など。

・Twitter - 土屋礼央 @reo_tsuchiya