日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】

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上沢直之が9回2失点で今季初完投勝利

■日本ハム 3ー2 巨人(交流戦・27日・札幌ドーム)

 日本ハムは27日、札幌ドームで行われた巨人戦に3-2で勝利し、2連勝を飾った。8回に淺間が決勝の3号ソロ。新庄剛志監督の期待に応え、先発の上沢直之投手が9回完投で今季4勝目を手にした。一時同点を許す痛恨エラーを喫した万波が試合後にベンチで涙。ビッグボスは「昨日は北山くん、きょうは万波くん。明日は誰かな。泣き虫集団だね。いい涙」と笑った。

 3回1死三塁から中島の一ゴロの間に先制すると、なおも2死二塁から淺間が左中間を真っ二つに破る適時三塁打でこの回2点を奪った。しかし4回までわずか1安打投球を続けていた上沢は、5回2死から小林に二塁打されると、続く中山は右前打。チャージした万波がこれを後逸し、打球が点々とする間に中山までも生還を許して同点に追いつかれた。

 それでもエースらしく、6回以降は無安打投球で最後までマウンドに立ち続けた。上沢は昨年6月18日のソフトバンク戦以来となる完投勝利となった。ビッグボスも「上沢くんが万波くんがミスした後に、大丈夫、俺に任せておけっていうチームワークの良さが出ていてうれしかったですね」と感慨深げ。「9回に152キロ投げてましたね。明日もいってもらおうかな」と笑った。

 前日には、2試合連続でサヨナラ被弾を浴びていたドラフト8位ルーキーの北山が雪辱の1イニングを見せて試合後に涙。この日の万波も含め、懸命にやっているからこそ熱いものがこみ上げた。

 巨人は戸郷が8回133球3失点の熱投も打線がわずか3安打に封じられ、2連敗となった。(町田利衣 / Rie Machida)