ゴールデンシックスティ(写真は2021年香港マイル出走時、撮影:Lo Chun Kit)

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 24日のチャンピオンズマイル(香G1)を制し、香港競馬の史上最多賞金獲得馬となったゴールデンシックスティ(Golden Sixty、セ7、香・K.ルイ厩舎)が、6月5日に東京競馬場で行われる安田記念(3歳上・GI・芝1600m)に出走する方針であることがわかった。

 香港ジョッキークラブはホームページに、ルイ調教師の談話を掲載。「ゴールデンシックスティの(レース後の)回復状況、検疫の状況、段取りがどうなるかを確認しなくてはならない」としながらも、「もしすべてが上手くいけば、行くことになるでしょう」とした。

 ゴールデンシックスティは父Medaglia d'Oro、母Gaudeamus、母の父Distorted Humorという血統の豪州産馬。

 2019年3月にシャティン競馬場のハンデ戦でデビュー。3連勝の後、4戦目のハンデ戦で10着(現時点で唯一の着外)と敗れたが、そこからまた連勝を積み重ねる。2020年1月のチャイニーズクラブCC(香G3)で重賞初制覇を果たすと、続く香港クラシックマイル・香港クラシックC・香港ダービーも制覇。史上2頭目の香港4歳三冠を達成した。

 2020年の香港マイル(香G1)で前年覇者アドマイヤマーズらを破り、国際G1初制覇。翌2021年も勢い止まらず、香港マイルではサリオスらを破って連覇を達成。これで16連勝となり、サイレントウィットネスの持つ香港馬の最多連勝記録に並んだ。

 しかし今年は、年明け初戦のスチュワーズC(香G1)で2着に敗れ連勝が止まると、続く香港ゴールドC(香G1)でも3着に敗戦。キャリア初の連敗という屈辱を味わったが、4月に入りチェアマンズT(香G2)、チャンピオンズマイルと連勝。獲得賞金は1億1340万600香港ドル(約18億5800万円)となり、ビューティージェネレーションの持つ香港馬の獲得賞金記録を更新した。

 通算成績は24戦21勝(うち国際重賞12勝)。全24戦でC.ホー騎手が手綱を取っている。ホー騎手は日本での騎乗経験はないが、2021年のQE2世C(香G1)では日本馬ラヴズオンリーユーに騎乗し、勝利を収めた。

 脚質は、従来は後方からの追い込みが主だったが、近2走は4番手前後の好位から勝利を収め、戦法の幅が広まっていることを示している。

 また、同馬は誘導馬に興味を示しそこにすり寄っていく姿が、香港での出走の際にはしばしば見られている。日本の誘導馬がお気に召すかにも、注目してみたい。

※馬齢は日本基準。南半球産で、香港基準では現6歳。