離れて暮らす家族の体調がわかる!見守り支援サービス「みまもりーね」
高齢化の進行具合を示す言葉として、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会という言葉がある。65歳以上の人口が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれる。2007年に超高齢社会へと突入した日本では、離れて暮らす高齢の家族の安否が気になる人は多いだろう。
2022年4月6日(水)〜8日(金)の3日間、東京ビッグサイト 東ホールで開催された「第31回 Japan IT Week 春」にて、「みまもりーね!」のスタッフに話を聞くことができる。「みまもりーね!」があれば、離れた場所で暮らしている家族を見守ることが可能だ。
■「みまもりーね!」開発秘話
「みまもりーね!」を開発した株式会社ウェバートンは、もともと法人向けのインフラの整備、および設計を仕事にしていた会社だ。世の中でワイヤレス化が進むなか、街中でワイヤレスを利用するサービスを模索していた。
そして開発されたのが、小学生や高齢者に発信機を持ち歩いて、移動記録をとるものだった。
しかし、いざ自治体での導入となると、官民での時間感覚の違いから、導入に至らなかった。
また小学生は身に着けることに慣れていても、高齢者は慣れていないため、身に着けるのが厳しい。
たとえば、スマートフォンは重いということで、持ち歩かない高齢者は多い。
携帯電話を持ち歩かない、俗に言う不携帯だ。
そこで環境センサーに目を付けた。部屋の中に環境センサーを設置して、生活のリズムを眺めて、何か変化があったときにだけ知らせればいい。これが産経新聞社との共同開発により製品化された「みまもりーね!」というわけだ。
■「みまもりーね!」の特徴
「みまもりーね!」は、IoT機器を利用した見守り支援サービスだ。
「みまもりーね!」の環境センサーを家庭のコンセントに差し込むだけで、
・温度
・湿度
・明るさ
この3つを計測して、そのデータがスマートフォンやパソコンに送ってくれる。
〇見守られる人(高齢者)
・環境センサーをコンセントに接続
※通信回線の新規契約は不要
〇見守る人(家族)
・スマートフォンやパソコンで、環境センサーのデータを確認
至ってシンプルな考えだが、ここに工夫がある。
室内カメラと異なるため、監視されている感覚が少なく、見守られる人のストレスが少なくて済むというのだ。
サービス利用料金は、
・1年目年額 2,090円(税込)
・2年目年額 1,100円(税込)
※通信回線の費用が含まれる
※最低利用期間 課金開始日から起算し、24カ月目の末日まで

「みまもりーね!」の本体サイズは、縦が約8.6cm、幅が約5.4cm、薄さが約1.4mm。
■どんなケースに対応できるか?
「みまもりーね!」では、温度・湿度・明るさ などの環境データを、週単位・日単位で折れ線グラフとして表示する。
さらに、特定の条件。
たとえば、
・設定した温度に達したとき
・一定期間、明るさに変化がないとき
これらの条件で、「お知らせメール」が届くように設定することができる。
遠く離れた場所に高齢の家族が居る人は、
・自宅に居る時間帯なのに、部屋が暗い
・猛暑日が続いたうえ、部屋の温度が高い
こうしたときに、安否確認のための電話をかけることができる。
また、ペットを飼っている一人暮らしの人であれば、会社からペットがいる室内の状況を知ることができて便利だ。

産経新聞社の見守り支援サービス「みまもりーね!」公式サイト
■4Dイメージング・センサーによる見守り
「みまもりーね!」と一緒に展示されていたのが、人の動きを検知する「4Dイメージング・センサー」だ。
同センサーを部屋に設置すれば、
・転倒予防(離床検知)
・転倒検知
・活動履歴
これら検知できる。
たとえば、利用者が転倒したとき、アラームを鳴らして、すぐに気付くことができる。

4Dイメージング・センサー。高齢者の安全を見守ることができる。
「みまもりーね!」の今後の展開としては、
・産経新聞社は、見守り支援サービス「みまもりーね」のサービスを提供
・株式会社ウェバートンは、開発パートナーとしてサポートを担当
このような分業によって、「みまもりーね」を世の中に広めていく予定だ。
一人暮らしの高齢者の中には、自宅に居ても体調不良で倒れて、そのまま帰らぬ人になってしまうケースもある。そうした社会問題を解決するひとつの切り札として、注目のサービスと言えるだろう。
・見守り支援サービス「みまもりーね!」
・令和3年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府
ITライフハック 関口哲司
