今回のファンドは、債券投資のリスクを低減するために、幅広い債券への分散投資を行います。また、基本的に為替はフルヘッジとするため、対円ヘッジコストが低いユーロ建ての債券も組み合わせ、魅力的なポートフォリオを構築していく計画です。

 ――原則として4年以内に償還期日のある債券に投資するということですので、デフォルトのリスクが一番大きなリスクになると思われますが、デフォルトを回避するために、どのような対策をとるのでしょうか?

三好 過半を投資適格債券中心で組み入れます。利回り水準を引き上げるため、45%を上限にハイ・イールド債や新興国債券など投資適格未満の債券も組み入れる予定です。組み入れ債券については、クレジットアナリストの信用分析、エコノミストのマクロ分析をベースに社内レーティングを行い、このレーティングと利回り水準を照らし合わせてファンドマネージャーが分散投資します。

 また、デフォルトリスクが比較的低いと考える業種を中心にポートフォリオを作ります。たとえば、金融機関はリーマン・ショック以降にバーゼル新規制が適用され、グローバルに健全化が進んだため、デフォルトリスクが低くなっています。また、政府が規制している電力・ガス・水道などの公共公益企業は、政府の監視の下でデフォルトのリスクは相対的に低く抑えられています。そして、新型コロナ・パンデミックで人やモノの移動が制限されたことで経営的に厳しくなって株式や債券が売り込まれた航空機関連や部品不足の影響で一部の生産がストップした自動車業界など、低い評価に落ち込んでしまった企業の中に魅力的な債券が散見されます。

 電力・ガスといったエネルギー産業や航空機・自動車などは、気候変動問題で変革が求められる業種でもあり、その点で積極的に変革に取り組んでいる企業ほど、将来の価値は高いといえるでしょう。債券運用の現場では、特に機関投資家の意向が反映されやすいため、世界的な潮流である「ESG(環境・社会・企業統治)投資」に配慮した運用が重要になります。このESGの視点でも魅力的な債券を選定します。

 ――このファンドの活用のイメージは?

瀬戸 基本的に約4年間の信託期間を持ち切りで投資していただくことを考えていただきたいと思います。信託期間内に満期償還を迎える債券でポートフォリオを組んでいるため、ファンドの満期償還まで持ち切っていただくと年率1%程度の利回りの確保が期待できます。現金化したい場合には中途換金もできますが、その際には0.3%の信託財産留保額という解約手数料をいただくことになっています。

 株式投資等、中長期的に資産を増やしていこうと考える方にもご活用いただきたいです。足元先行きが不透明な環境にもなっておりますので、今はマーケットからの一時的な退避期間と捉えてその間、年率1%程度の利回りを享受していただくのもよいのではないかと思っております。また、資産を安定的に運用するには、債券を資産の一部に組み入れることは重要です。長らく続く日本の低金利環境では、定期預金や日本国債はもちろん、円建ての投資適格社債では利回りを享受するのは難しいと考えられますので、当ファンドをご活用いただく価値はあると思います。

 当ファンドは、過去に投資経験がなく、投資の第一歩を踏み出したいと考えておられる方から、株式運用も含めて運用経験の長い方の分散投資の一助まで、幅広い方々に投資していただける商品だと思います。3月9日までの期間限定で販売する商品となりますので、ぜひ、多くの方々にご活用いただきたいと思います。(情報提供:モーニングスター社)