幅広いカテゴリーの商品を揃えたことで、ユーザーは、やはりパフォーマンス重視で商品を選ぶ傾向が強いことが分かりました。この2年間を振り返ると、アメリカのハイテク株式ですとか、アメリカを中心とした先進国の株式が大きく値上がりしましたが、投資信託で購入が多いのも北米を中心とした先進国の株式アクティブファンドでした。

 ――今後のラインナップの拡充の方針について教えてください。ネット証券では品揃えの多さを競うところがありますが、LINE証券の考えは?

 ラインナップは、徹底的にユーザーニーズに沿った品ぞろえを行っていきます。お客さまニーズを考えると、1,000本や2,000本など、やみくもに取扱いファンドの数を増やす必要はないと思っています。LINE証券は、営業員が説明しながら販売するわけではないので、ファンドがいくつもあって、それぞれの違いについて1本ずつ説明が必要なような販売の仕方はできません。お客さまのニーズに適した、これはという選りすぐりの商品を取りそろえ、分かりやすい商品提供をめざしていきます。

 10月25日から新たに「フィデリティ・割安成長株投信(愛称:テンバガー・ハンター)」と「野村グローバルAI関連株式ファンド」をラインナップに加えました。この2ファンドは、これまで野村證券でしか取り扱いがなかったファンドで、非常にパフォーマンスが良いファンドです。

 「テンバガー(株価が10倍になると期待される銘柄)」が狙える株式に投資するとか、「AI(人工知能)」に関連する株式に投資するなど、分かりやすい商品性になっています。しかも、野村證券でしか買えなかった希少性もあります。加えて、LINE証券では購入時手数料が無料で購入していただけます。非常に魅力を訴えやすい商品になっていると思います。このような魅力が分かりやすい商品を増やしていきたいと考えています。

 ――最後に、今後のサービス拡充策などの計画は?

 今まさに、投資信託のサービス拡充策については議論をしているところです。商品の品揃えや制度対応なども含めて、スピード感を持ってサービスの拡充を進めていく計画です。

 LINE証券が提供するサービスの拡充には、2つのフェーズがあると思っています。まずは、LINEのユーザー8,900万人に、いつでも手軽に始められる証券取引の窓口として、使いやすいサービスの拡充です。先ほどのファーストリテイリングの株式を買おうとすると、一般の証券会社の単元株なら750万円程度必要になります。それを、1株から買えるようにして、株式投資をより身近に感じてほしいというところをやっています。それは投資信託でも同じ考えです。まずは、多くのお客さまに利用していただける入り口を増やします。現在のLINE証券のユーザーは約60%が株式投資未経験の方々です。一方で、経験者の約40%の方々は、FXや信用取引なども求めておられます。まずは、お客さまのニーズに幅広く応えられるフルラインのサービスを提供する計画です。

 その後、徐々にサービス品質を上げていくステージに入りますが、そこは、ユーザーの皆様と一緒に成長していくイメージです。幅広い年代の方が利用するLINEだからこそ、世代に応じて金融ニーズが異なっていきます。それに合わせて、LINE証券のサービスも一緒に成長し、常にユーザーの方々にぴったりな商品・サービスを提供する会社でありたいと考えています。(情報提供:モーニングスター社)