貧富の格差が大きい中国では、都市部と農村部の平均収入には大きな開きがある。平均月収が18万円を超える都市がある一方、農村には月収約1万7000円の人が6億人もいると言われる。(イメージ写真提供:123RF)

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 貧富の格差が大きい中国では、都市部と農村部の平均収入には大きな開きがある。平均月収が18万円を超える都市がある一方、農村には月収約1万7000円の人が6億人もいると言われる。そのためか、先進国である日本も「農村部は貧しい」と思い込んでいる中国人は多いようだ。中国メディアの捜狐は29日、「日本の農村の平均年収」を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の農村部の現状を紹介した。ほとんどの人は都会に出稼ぎに行ってしまうため、農村部に残る人はごく一部だという。残るのは広い土地がある大規模農家で、賃金の低い出稼ぎ組より収入が多いと伝えている。とはいえ機械などの設備に費用がかかるので、豊かというわけでもなさそうだ。
 
 では日本はどうだろうか。記事の中国人筆者は聞いた話として、「日本の農業は中国と全く違い、固定給でもらえる農業従事者がいる」と紹介した。これは農業法人などに勤めている人の場合だろう。農協の存在も、農家の負担を軽減していると日本のシステムを高く評価している。

 また自営農業の場合も、作物や形態により違いがあるが、「公務員と同じくらいの年収がある農家もあるらしい」と、いかに日本の農家の収入が安定しているかを伝えた。中国では、田舎の農家が公務員と変わらない収入を得られるというのは考えられないためか、「日本の農場従事者の収入の高さは世界屈指」、「日本の農業の発展の度合いが分かる」と称賛している。

 記事でも指摘しているが、中国の農村部は出稼ぎ労働者が非常に多く、様々な問題に悩まされてきた。子どもだけで田舎に残る「留守児童」問題や、子連れで上京しても戸籍が農村部なので子どもが学校に通えないといった問題だ。中国は貧富の格差を縮める努力を払っているが、2020年には逆に格差が拡大したと報じられており、格差是正への道のりはまだまだ遠そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)