JFAの田嶋幸三会長(写真は2020年1月のもの)

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[7.22 東京五輪GL第1節 U-24日本 1-0 U-24南アフリカ 東京]

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が21日に行われた東京五輪サッカー男子のU-24日本代表対U-24南アフリカ戦(○1-0)の試合後、JFAを通じてコメントを発表し、「オリンピックという世界大会の初戦は、予想していた通り、厳しく簡単な試合ではなかった。選手たちは難しい試合をよく我慢しながら戦ったと思う」と振り返った。

 U-24日本代表はこの日、序盤から一方的にボールを支配し、リスクマネジメントでも危なげない展開を演じたが、なかなか先制点が奪えない時間が続いた。後半26分、右サイドの角度のないところからMF久保建英が突き刺したカットインシュートで先制点を奪うも、最後までピンチが続発。そんな苦しい試合の末に勝ち点3をもぎ取った。

「オーバーエイジと24歳以下の選手達が一体となって勝ち点3を取ったことは大きな進歩であり、こうした大会で世界基準を経験していくことが将来に向けての重要な経験になってくる」。

 そう手応えを語った田嶋会長はMF遠藤航、MF堂安律、そしてベンチに退いていたDF中山雄太にイエローカードを提示したベネズエラ出身のヘスス・バレンズエラ主審のジャッジにも間接的に言及。「イエローカードをはじめ予測できないことも発生すると思うが、特に日程の厳しいオリンピックでは総力戦で臨んでいく必要がある」と述べ、出場停止への備えも求めた。

 その上で「トーナメント進出のためにチーム一丸となって、メキシコ、フランスにも勝ち点を積み重ねていかなければならない」と先を見据えた。