西川周作

写真拡大

3月22日、日本代表の合宿がスタートした。25日の親善試合韓国戦、30日のワールドカップ予選に向けたメンバーには、西川周作が選ばれている。

西川が前回招集されてベンチに座ったのは2017年11月14日、アウェイで行われたベルギー戦で、最後の出場は2016年11月15日、ロシアワールドカップ予選のホームで開催されたサウジアラビア戦。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の時代にレギュラーを掴んだが、ポジションを争っていた川島永嗣、東口順昭が招集され続ける中、なかなか声がかからなかった。

西川は久しぶりの代表招集に喜びを口にした。

「率直にまた日本代表としてみんなとの時間を共有できることは光栄に思ってますし、選手である以上、この場所はここ数年離れていましたけど、目ざしていた場所ではあるので、こうやって呼んでいただけてうれしく思っています」

川島、東口が招集され、自分が選ばれていなかったときのこともしっかりと答えた。

「チームでの成績が一番代表へのいいアピールになっていると思っています。ここ数年いいアピールが出来ていなかったと思いますし、自分の目標としても1人の選手として日本代表という場所は常に目ざして頑張っていた部分があったので、今回選ばれるだけではなくて試合に出るということにチャレンジしていきたいと思いますし、次も呼んでもらえるようにベストを尽くしたいと思います。

森保一監督になって日本代表はGKも組み立てに参加し、両サイドへのパスで展開することも求められている。西川の足下の技術が生きるのではないか。

「森保監督と少し話が出来た中で、そういうサッカーをすると伝えられています。僕自身も森保監督と2年間プレーさせてもらって、今でもその感覚は覚えています。今の所属チームのサッカーも、パスサッカー、攻撃的なサッカーをやっていますので、その面では問題なく入れるのではないかと思っています」

いつも謙虚な西川が、最後にチラリと自信をのぞかせた。ベテランの意地が垣間見えた一瞬だった。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】