エスパニョール戦でベンチスタートとなった久保。交代出場の際にコーチから出されたサインが問題となっている。 (C) Getty Images

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 マジョルカのコーチが久保建英に対して見せた振る舞いが物議を醸している。

 現地時間2月9日に行なわれたラ・リーガ第23節のエスパニョールとの一戦でマジョルカは、0-1と惜敗した。その試合で65分から途中出場を果たした久保は、何度かチャンスを創出したものの、目に見える結果に結びつけることはできなかった。

 その一戦で問題視されているのが、久保に交代を指示した際にコーチのダニ・パストールが見せた行動だ。

 ピッチサイドでウォーミングアップを行なっていた久保を出場のために呼び戻した際にパストールは両手の人差し指を両目の横に当て、左右に広げるようなジェスチャーを見せた。アジア人を蔑視する振る舞いとして、たびたび物議を醸している行為である。

 スペインをはじめとするラテン系の国々では、この手のジェスチャーを悪気なく見せることがしばしばある。そのため、パストーレに悪意があったかはわからない。だが、ファンの反応は辛辣だ。
 
 ツイッターなどSNSで問題のシーンが拡散されると、「これぐらいのことで過剰に反応する方が人種差別的だ」というコメントも寄せられたが、それ以上にアジア人に対する許しがたい行為だと問題視する意見が沸騰した。

「悪意はないにせよ、アジア人を馬鹿にしている」
「この手の悪気のない人種差別こそ深刻だ」
「酷い差別」
「これを『スペインではよくあること』と考える方が問題だ」
「なぜ、普通に呼ばない?」
「恥ずべき、露骨な差別」
「アジア人を下に見ている証拠」
「何も面白くない」
「指導者としてどうなんだ?」

 この件に関して、マジョルカは公式な見解を示していないが、しばらく物議を醸すのは避けられないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部