2020年1月31日、巨大なコンサートホール兼スポーツ施設を解体していた作業員の男性が、建物の屋根をつるすワイヤーのうち1本を切ったところ、いきなり建物全体が崩壊してしまう事故が発生、作業員の男性1名が死亡しました。そんな事故の様子を、解体工事の様子を撮影していたドローンが捉えていました。

One worker dies buried by collapsing roof of sports facility in St. Petersburg - Emergencies - TASS

https://tass.com/emergencies/1115231

WATCH huge concert hall ceiling collapse in St. Petersburg, one worker has been killed - RT Russia News

https://www.rt.com/russia/479732-st-petersburg-concert-hall-collapse/

Dramatic video shows Russia stadium collapse with worker on roof - CBS News

https://www.cbsnews.com/news/dramatic-video-russia-stadium-collapse-worker-on-roof-st-petersburg-today-2019-01-31/



大規模な崩落事故が起きたのは、ロシア第2の都市として知られるサンクトペテルブルクです。崩落した建物はサンクトペテルブルクで最も大きいアリーナのSaint Petersburg Sports and Concert Complexで、スポーツ施設とコンサートホールの複合施設としてソ連時代の1979年に建設されたとのこと。

最大で2万人が収容できるSaint Petersburg Sports and Concert Complexは老朽化が進んでおり、2023年にサンクトペテルブルクで開催されるアイスホッケー世界選手権に向けて再建される予定でした。そこで業者による解体作業が行われていましたが、老朽化した屋根を取り外す作業中に、作業員が屋根をつるす112本のスチールワイヤーのうち1本を切ったところ、壁と屋根の80%が崩落する大事故が起きてしまいました。

実際にSaint Petersburg Sports and Concert Complexが崩落する様子は以下のムービーで見ることができますが、逃げ遅れてしまった作業員の姿も映っているため、ショッキングな映像が苦手な人は注意して視聴する必要があります。

[DISTRESSING] Concert hall ceiling collapses in St. Petersburg - YouTube

目の前に見えている巨大な円形の建物が、今回崩落したSaint Petersburg Sports and Concert Complexです。



クレーンや背後の街並みと見比べると、Saint Petersburg Sports and Concert Complexがどれほど大きな建物だったのかがわかります。



撮影するドローンが移動すると、クレーンによってつり下げられたカゴに1人、そしてカゴから少し離れた位置にもう1人の作業員がいる様子が見えました。



作業員たちは屋根を固定しているワイヤーを切断する作業中であり、よく見ると手前に寝そべっている作業員の男性より後ろのワイヤーは全て切断されている一方、男性より手前のワイヤーは切断されていないことがわかります。



手前の男性が機械でワイヤーの切断を始めます。ワイヤーと機械が接触する箇所から火花が飛び散り……



ワイヤーが切断されました。



しかし次の瞬間、屋根全体の大規模な崩落が開始。男性は慌てて柵をつかみますが……



すぐに屋根を囲む通路も含め、建物全体に崩落が広がってしまいます。



男性はどうにかしてクレーンにつるされたカゴに飛び乗ろうとしますが、あと少しというタイミングで間に合いませんでした。



崩壊する建物から離れるカゴには、1人しかのっていません。



ドローンは建物全体が勢いよく崩れていく様子を捉えています。



煙が立ち上る中、クレーンの先頭部分が見えていました。



この事故により、ワイヤーを切断する作業を行っていた29歳のMatvei Kucherovさんが死亡。一緒に作業をしていた他の3人は無事が確認されたそうです。なお、Kucherovさんは作業中に安全帯を使用していなかったことから、当局は今回の解体を担当した施工業者を安全基準違反で捜査しているとのことです。