欧江安氏

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(台北 11日 中央社)国連組織「UNウィメン」は、台湾について「中国の省の1つ」と記した公式フェイスブックの投稿を10日までに削除した。投稿を受け、外交部(外務省)が国連に抗議するなどしていた。同部の欧江安報道官は同日、中央社の取材に応じ、同部による抗議や各界からの批判が功を奏したとの見方を示した。

UNウィメンは今月4日、公式フェイスブックで同性婚を認めている国を紹介。各国の国旗のイラストと共に国名を表記していたが、中華民国(台湾)の青天白日満地紅旗のイラストの下には「台湾中国の省の1つ」と英語で書かれていた。

これを受け、外交部が駐ニューヨーク台北経済文化弁事処(総領事館に相当)を通じて国連に抗議したほか、UNウィメンのフェイスブックページには「台湾中国の一部ではない」という内容のコメントが多く寄せられた。

欧報道官は、中華人民共和国を国連における「中国」の代表だと承認した国連総会2758号決議(1971年)に言及。国連は台湾を排除する根拠として同決議を引用することがよくあるとしつつ、同決議では台湾中国の一部だと認定していないと強調。誤った拡大解釈により、台湾人を孤立させるべきではないと国連に訴えた。

(侯姿瑩/編集:楊千慧)