脱毛の動機といえば、ファッションのため、オシャレのため、と思いがちですが・・・そんなこととはまったく別の理由でエステに通う女性がいるのをご存知ですか。エステティックTBCによると、今、中高年女性の間で、ある目的でVIO脱毛(アンダーヘアの脱毛のこと)を決意する人が密かに増えてきているそうです。

理由は『介護』にあった

45歳元看護師の女性は「職場で介護にあたることが多く、年を重ねて介護をされるときに備えるために始めた」とサロンへアンダーヘアの脱毛に通っていらっしゃいます。他の方でも「母の介護を5年間しました。下の世話をするときに毛があるとスッキリさせてあげられなくて。衛生面を考えても毛はない方がいいです」と脱毛の動機を語られています。

介護脱毛…自身が将来誰かに介護されることを想定しアンダーヘア(VIO部分)の脱毛をしておくこと

一体、どんな人が、またどれくらいの人がアンダーヘアの脱毛を希望されているのでしょうか。

エステティックTBCでは、2016年の40代・50代脱毛来店者のうち、11.5%がアンダーヘアの脱毛を利用しており、2017年は様々な雑誌や新聞、インターネットで介護脱毛が取り上げられさらに話題になり16%になりました。中高年女性のアンダーヘア脱毛はひっそりと増えています。高齢者問題、介護問題が一層深刻化する中で、今後も増加するのではないかと私たちは予想します。

同世代のスタッフ増加、エステティシャンの平均年齢も上がる

TBCでは40歳以上のサロンのスタッフが10年間で47人から164人まで増えたそうです。これはTBCスタッフの多様な働き方の浸透などによっても変化したことと言える一方、同世代のスタッフが増えたことで40代以上の顧客の悩みに対応するためとも言えます。

エステティシャンとの会話が楽しみ。ボディケアからメンタルケアの場に

なかには、自身の介護脱毛は終活…という方も訪問されるという、今のエステ業界。エステティシャンとの会話を楽しみにいらっしゃる方や、来店回数を重ねるごとにご自身のことをぽつりと話してくださるようになる方もいるそうで、今後エステティックサロンに求められるものは、脱毛や美容といったボディケアだけでなく、心のケア・癒しまでも必要な時代になってきたのかもしれません。

いくつになっても女性は美しくありたいもの。それは、終活という人生の締めくくりについても言えることのようです。エステサロンという世間と離れた空間に身を置き、40代以上の女性たちは今、自分の将来に静かに向き合っているようです。

情報:TBCグループ株式会社

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