懐かしのルノーで雪道に ドイツ仕込みのオールシーズンタイヤ ファルケン「ユーロウインターHS449」
もくじ
ー ラグナのオールシーズンタイヤ調査 第2回
ー 雪の不安は? 冬用タイヤ規制の話
ー サマー/ウインター 1年中、欧州品質
ラグナのオールシーズンタイヤ調査 第2回
少し年式も経ち、ほどほどの性能こそまさに妙味と言える筆者のアシ、ルノー・ラグナ。その足もとを支えるのが、グリップ、ノイズのレベルも十分に許容範囲内に収まり、オールシーズンタイヤだからというエクスキューズを感じさせないファルケン・ユーロウインターHS449(エイチエス・ヨンヨンキュウ)。
しかしながらやはり気になるのは冬季、めったに降らないが、まれに降った時に、雪上でどう感じるかではないだろうか。
四季それぞれに表情豊かな日本。温暖化などと言われつつも、最近では晩秋や春先に、突如、そしてかなりまとまった量の雪が首都圏を襲うものである。
ルノー・ラグナ・バカラ(1998年式)。肘の高さにウインドウラインがあるので、ガラスエリアに乗員の上半身は剥き出し。現代のクルマにはない開放感がある。
雪が降る前後のことを思い出していただきたい。予報でかなりの大雪の予想が出る。その時に愛車のタイヤはどうなっているだろうか? 冬タイヤに自分で付け替えるか、チェーンを引っ張り出してくることになるはずだ。
クルマでの外出をやめるのも賢明な選択であるが、公共の交通機関も大幅なダイヤ乱れは不可避。電車・バスの売りである「読める時間」は期待できない。
降ったら乗らない? 降っても乗れるタイヤ

滑り止め装備のないクルマは通行も制限されるし、制限云々以前にまともに走れない。そもそも、スタッドレスタイヤもチェーンも、別途用意するもの。費用的にもスペース的にも、時間的にもすべて余分に掛かるのである。
これらあらゆることをすべてクリアにする。それがオールシーズンタイヤだ。
オールシーズンタイヤ EUROWINTER HS449
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雪の不安は? 冬用タイヤ規制の話
昨シーズンに首都圏を見舞った降雪では、早々に冬用タイヤ規制が引かれた東名高速。アスファルトを雪が覆い始めた都内を離れ、一路富士山方面に。

いそいそとインターチェンジに進むと、チェックをする係員も、タイヤのスノーマークを見て「お気をつけて!」と通してくれた。
ドライの路面ではほとんどノーマルタイヤのような感覚。今どきの静粛性を売りにした高性能タイヤにはさすがに負けるが耳に障るほどでもない。

御殿場からは、除排雪の進む東富士有料道路ではなく、籠坂峠を当然のように選ぶ。そこには多くの除雪車が往来していた。そんな中でも、ファルケン・ユーロウインターHS449を履いたなんの変哲もないFFの乗用車、ルノー・ラグナに難はない。
通行止が解除されても、冬用タイヤ規制が残れば夏タイヤでは走行不可。ユーロウインターHS449は、スノーフレークマークがつくので、高速道路冬用タイヤ規制でも通行できる。
「基本に忠実に」運転し、クリアランスだけを注意していれば良い。四輪駆動も心強いだろうが、そうでなくとも不安はなかった。
加減速もハンドル操作も「急」の付く動作をしなければさほど不安はない。そうはいっても、気を遣うのではないかと予想していたこともあるだろうが、感覚としては「普段通り」に限りなく近いというのが、雪上をドライブしてみての感想だ。
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サマー/ウインター 1年中、欧州品質
トレッドを触ってみると接地面が柔らかいのに、ゴム全体はしっかりしたもの。以前お伝えしたドライ・コンディションの確かな走りに加え、新雪もシャーベット状の雪もウェット路面もしっかりとグリップしてくれる秘密がココにありそうだ。

全面結氷のアイスバーンは試せていないが、一部が凍った路面でもさほど問題を感じなかった。雪深い豪雪地域を行き来すると明らかにわかっていれば、その時はスタッドレスタイヤを履けば良い。
物事は、たいてい何か代償を伴うものである。しかしオールシーズンタイヤの万能性は目を見張るものだった。
ラグ溝を数多く配置したユーロウインターHS449のトレッドパターン。雪を掴み、そして効率良く排雪する。タイヤサイズは、14インチから18インチまで21種類をラインナップ。
このファルケン・ユーロウインターHS449、普段のタイヤの代わりに付けておけば、ウインターシーズンを控えた時期の遠出だって、そのアドバンテージの偉大さを痛感するだろう。それに、冬を名残惜しむかのような春目前の大雪さえ、代償なくクルマの恩恵を受けることができる。
「出先で突如雪に降られたら……」 それはあなたに責任はないかもしれない。けれどもクルマにも責任はないのだ。

タイヤの評価が厳しい欧州で磨かれたファルケンのオールシーズン銘柄。便利だとは聞いていたが、もう少し不満がぽろぽろ出てくると予想していただけに、語弊を恐れずに申し上げれば「何か少し後ろめたい気」さえするそんなタイヤだ。
冬の支度ではなく、愛車の万能性を向上させるためにも、次のタイヤの候補に是非加えていただきたい。そんなタイヤではないだろうか。
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