酒井宏樹(撮影:浦正弘)

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27日、日本代表の合宿では、前日から引き続き西野朗監督の指導による3-4-3の調整が行われた。これまで4バックで戦ってきた日本は、はたしてワールドカップまでに3バックのオプションをモテるのだろうか。CBの植田直通とウイングバックの酒井宏樹はこう説明した。

植田は3バックを経験したことはないという。だが違和感はないそうだ。「守り方は大きく変わらないし、人数だけなので大丈夫だと思います」。植田はポイントを説明する。

「今日も監督から話があったのですが、ウイングの選手をどこまで戻らせるのかが大切になってくるでしょう。時間帯によっては5バックになることもあるでしょうが、できるだけサイドの選手を前に押し出してあげたいと思っているので、DF陣がどれだけスライドを早くできるか、フォローも大事になると思います」

「割り切って後ろに引いて守るのも間違っていないと思います。今年、鹿島でも割り切って後ろに引き、そこからボールを奪いにいったりもしているので、その経験が代表でも生きるのではないかと思います」

酒井宏は3バックに対して「まぁマルセイユでもやってますし」と所属チームの経験から自信を見せる。

「守りに関してはうまくできると思います。ただ時間と質が必要なので、今日の練習のように途中で止めて確認するのが大切だと思います」

だがそれでも時間がない。間に合うだろうか。

「でも大会までまだ3試合あるので。親善試合が3試合あればすべてチャレンジできるので。3試合とも負けても本大会でグループリーグを突破すれば誰も文句は言わないでしょう。それだけのチャレンジを今からしていくつもりで監督を代えたのだと思います」

「チャレンジしないのが一番よくない。チームとしてポジティブなチャレンジをしていければ」。酒井宏はそう語るとニコリとした。

【日本蹴球合同会社/森雅史】