タクシー代は渡さない!都合のいい港区おじさんにならないための、守るべきルール
あなたの遊び方、間違っていないだろうか?
大人になり、ある程度の経済力を手にすると、遊び方の流儀が問われるようになる。
酸いも甘いも経験し、東京で遊び尽くした港区民たちの、次なる遊び方。
彼らの最新事情を、飲食店経営者であり港区おじさんジュニアと呼ばれる剛(32歳)が探っていく。
これまでは週末の新たな過ごし方やInstagramアカウントの2つ使い、別宅であるパーティールームの存在を知った剛。さて、今回は?

「剛さん、この子の家、千葉だからタクシー代渡してあげてよ。」
深夜2時の西麻布交差点。
人数合わせで呼ばれた食事会には若い港区女子が大集合しており、帰り際にまたいつのもセリフを言われ、げんなりした。
(いや、ここでげんなりしていては本当の港区おじさんになれないのかもしれぬが...)
「とか言いながら、この先の六本木交差点で降りて、もう一軒、別の人たちの所に合流するんでしょ?」
最近、色々と女性の生態が暴かれてきた。
“千葉の実家に住んでいる”というのはほぼ嘘で、実際は皆都内に住んでいる。
遠い所に住んでいる女の子の方が、きちんと終電で帰ったりする。
タチが悪いのは、こうしてタクシー代を貰える前提で遅くまで遊び、そしてハシゴする女子たちだ。
「やっだぁ。つよぽん、冷たいな〜。」
ケラケラと笑いながら全く悪気もない素振りを見ていると、タクシー代1万円くらいでケチった自分が、妙に恥ずかしくなってきた。
-やはり、ここはカッコよく渡すべきか...
財布を取り出し、素直に女性陣に渡す。その時、背後から大きな笑い声が聞こえた。
「あーあ、剛。やっぱりお前はまだまだだな。」
振り返ると港区の重鎮たちが笑っていた。
タクシー代を渡して何が悪い?!港区で本当にモテる男たちの生態とは
“タクシー代がかり”になった途端、女性からは本命視されない
「え、でも、タクシー代は渡すのが港区の流儀では...」
最近は、僕の事業も軌道に乗り始め、ある程度の余裕はできた。
港区“おじさん”の年齢ではないものの、ようやく一人の男として、港区で認められるほどの財力は手に入れ始めたはずだ。
昔は、永遠に入れないとさえ思えた港区おじさんたちのネットワーク。
それが今では、こうして会に呼ばれるようになり、少しずつだが仲間に入れてもらっている。
だから彼らが脈々と受け継いできた“伝統”を、真摯に守ったまでなのに。
「あのな、剛。だからお前はモテないんだよ。」
グサリと、港区おじさんの一人である翔吾さんの言葉が胸に突き刺さる。
モテないことは、ない。ただ彼らの前では、一人だけ若い自分がオイシイ所を持って行くのは悪いと思い、モテないふりをしているだけだと言ってやりたい。
「裏でコソコソする前に、やることがあるだろう。」
いつの間にバレていたのだろうか。実はよく、こっそり連絡先を聞いていた。
バレていないと思っていたのに...
「とりあえず、女性に対してタクシー代を渡しているうちは、一生“タクシー代がかり”で終わるぞ。もっと、使う所に使わないと。言うならば、良い投資先を見極めることだな。」
良い投資先?...僕だってそれは知りたい。

タクシー代を断るような女を狙え!
「使うべきところって、どこですか?それが知りたいです!」
僕の良いところは、素直なところだと昔から言われてきた。知らないことはきちんと知らないと言う。
素直な人ほど上の人に可愛がられるのを体感的に知っている。勝手に身に着いた処世術と言うものなのかもしれない。
「まず“タク代担当”になった途端に、その女性からはそういう色眼鏡でしか見られず、ピュアな恋愛に発展することは皆無だと心得とけよ。」
たしかに、翔吾さんの言う通り、利用されている感が否めない時はある。
大人になった今、それでとやかく言うことはないが、完全なる財布係だとたまに自分でも気がつく。
女性が3人いればタクシー代だけで3万円。
そこに食事代云々を加え、一晩で10万円以上出て行くことも。
「タクシー代を渡して女心が掴めると思っているなんて、究極にモテない男の発想だぞ。」
そう言えば前回も、翔吾さんはタクシー代を渡さずに華麗に去っていった。
港区おじさんと言えば、湯水のように女性にお金を遣い、タクシー代だけでなく家や生活まで支援しているイメージがあったが、どうやら少し間違った解釈のようだ。
「そもそも。タクシー代に群がるような女性は、相手にすべきではないんだよ。」
翔吾さんは、そう断言した。
一体何に投資すべきなのか?!港区で生きる男の支出バランスとは?
価値ある人、経験を見極めよ
でも、タクシー代を断る女性なんて、港区にいるのだろうか?
少なくとも、今まで出会った女性はタクシー代を貰って当たり前。酷い時には一緒に飲むだけで金銭を要求してくるギャラ飲みする女性までいた。
「そんな女性ばかりと遊んでいるうちは、本物とは言えないな。」
翔吾さんがニヤリと、嬉しそうに笑った。

翔吾さん曰く、女性に投資していいのは食事代。これはマストで、男のマナーである。
「食事代を割り勘にするような男は論外だな。微妙に数千円とか徴収する奴が最もダサいけど。」
これには激しく同感である。食事代は、男性が払うべきだ。ここに小難しい理由なんて必要ない。
「次に投資すべきは、旅行代じゃないか?とは言え、一緒に旅行へ行きたいと思うような女性と出会えた場合のみ、だけど。後はその子の夢を応援するような、何かプラスになってくれそうな物。言うならば、人生の糧になりそうな物だな。」
人生の糧になりそうなもの...
その見極めは、非常に難しい。しかし、翔吾さんの言いたいことは何となく分かった。
誰だって、投資する時にはリターンを求める。
それはどんな形だって良いのだけれど、次に会った時に顔も覚えていないような“その他大勢”にタクシー代を渡すくらいならば、食事や旅行のように、心に残るようなことに使いたい。
「究極なことを言うと、旅行だって現地集合現地解散でいいくらいだよ。そこまでビジネスクラスで来れるような、そんな自立した女が究極にいい女だから。」
翔吾さんのその言葉は、僕に大きく響いた。
最近、港区を取り巻く環境は静かに変わりつつある。
昔は男性の周りにいれば華となるような、お人形のような子が重宝されてきた。
しかしここ数年、それだけでは価値がなく、女性たちの自発性が強く求められている。
言うならば、可愛いだけではなく、頭の回転が早くて、知的な要素も女性には要求されるのだ。
「港区女子も、意外に楽じゃないんですね...」
一昔前なら美貌さえあれば豪遊できたであろう女性陣に、何故か同情の念が起こってしまった。
「投資先、使用用途を見極められない男も港区には多いけど。だから剛も、本当の意味でモテたいならば、ちゃんと女性を見極めて付き合えよ。」
そう翔吾さんは付け加えた。
-今後タクシー代は渡さない。
このことを、僕はしかと胸に刻んだ。
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