学生の窓口編集部

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1月27日放送、「news every.」(日本テレビ)では、芸術の分野にも浸透する人工知能の挑戦。番組では人工知能オルフェウスが作曲した音源を紹介した。東京大学でオルフェウスを開発し、今は明治大学総合数理学部の嵯峨山教授に即興でラブソングを作ってもらうことにした。オルフェウスのサイトに登録すれば、誰でも作曲ができる。

芸術の分野でも人工知能の挑戦が続けられている。文章の分野では、星新一の小説を参考にプログラミングされた人工知能が、作成した小説を紹介した。去年、「星新一賞」に応募した。開発したのは名古屋大学大学院工学研究科・佐藤教授。ただし人工知能が小説すべてを書いたわけではなく、人が手を加えている。

そのため人工知能が作ったと言えるかは微妙な問題だ。人工知能の作品には著作権が認められる可能性は低いとされている。知的財産戦略本部は、人工知能による創作物の著作権を認めるかどうか、慎重な議論を始めた。福井弁護士は「膨大な作品を生み出すので、盗作になるのを恐れて人間が創作活動をやりづらくなる可能性がある」とした。また、巨大IT企業が権利を独占する恐れがある。そのため情報の一極集中が起きるリスクもある。野村総合研究所によると、10〜20年後に日本労働人口49%が、ついている職業が人工知能やロボットにて代替可能になってしまうと発表した。

人工知能は芸術の分野だけでなく、プロ棋士にも勝利している。アメリカのIT企業、グーグルが研究した最新の人工知能では、囲碁ソフト「アルファゴ」に膨大な可能性を計算して打ち手を探す従来の方法に加えて、ディープラーニングと呼ばれるみずから学習する、知能の最新技術が使われている。

コンピュータが人間の囲碁のプロ棋士に勝つには、10年以上かかるとされていたが、人間のプロ棋士に勝利したと論文を発表した。論文はイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表され、話題を呼んだ。囲碁は将棋やチェスと比べて打てる手の数が桁違いに多いことから計算が複雑だった。論文によると中国出身のプロ棋士と対局して、アルファゴは5戦全勝したということで、囲碁でコンピューターが人間の棋士に勝つのは初めてだ。3月には世界トッププロ棋士の1人、韓国のイ・セドル九段と対極することにしている。