ジーター氏、松井氏は「最高のチームメート」 ヤ軍“入閣”にも太鼓判
GM特別アドバイザー就任の松井氏に「彼は本当にそれをできる人」
昨季限りで現役引退したデレク・ジーター氏が18日、元チームメートで親友でもある松井秀喜氏のヤンキースGM特別アドバイザー就任に太鼓判を押した。都内のホテルで行われた「ハイチュウプレゼンツ トモダチチャリティベースボール」(21日・東京ドーム)の記者会見に出席し、「彼は本当にそれをできる人」と話した。
松井氏は今年からヤンキースのGM特別アドバイザーに就任。11日にはキャンプ施設のあるフロリダ州タンパで就任会見を行った。若手選手への打撃指導が主な仕事とされ、今年はマイナーチームを巡回することになるという。
現役時代には名門球団を5度の世界一に導き、長年にわたりキャプテンも務めたジーター氏。すでに“レジェンド”となっている男は、2003〜09年までヤンキースに所属した松井氏とも一緒にプレーした。09年には松井氏のワールドシリーズMVPに輝く活躍もあり、ともに世界一に。2人は同い年というだけでなく、野球に対する真摯な姿勢や、チームの勝利のために自己犠牲も厭わないプレースタイル、誠実な人柄など共通点も多く、強い信頼関係を築いていった。
この日の記者会見で松井氏のGM特別アドバイザー就任について聞かれたジーター氏は「松井さんがこれだけの機会を得たというのは素晴らしいことだと思います」と切り出し、日本人としては超異例とも言える名門球団での大抜擢を喜んだ。
「彼がこれまでに培った知識、経験というのを次の世代に伝えるのは、本当に素晴らしいこと」
さらに、隣に座る松井氏を選手として、そして、1人の人間としてどれだけ尊敬しているかについて語り、新たな仕事に適任であると説明した。
「これは今、彼が隣にいるから言っているのではなく、私はこれまでもずっと、松井秀喜さんは自分にとって素晴らしい、最高のチームメートだと常に言ってきました。彼は本当にそれをできる人だと、さらにそれを仕事として選手たち、次の世代の選手たちに伝えることができる人だと思っています」
ヤンキースでは多くの時間をともに過ごした。日米両国でスター選手としてプレーしてきた松井氏の試合に向けての準備、野球に取り組む姿勢、マスコミ対応などがいかに素晴らしいかは、誰よりも分かっている。だからこそ、ジーター氏は松井氏を「最高のチームメート」と言い続けてきた。
「具体的にどういうことをされるかは僕は知りませんけど、彼がこれまでに築き上げてきたものを伝えてくれれば、それですべてよいのではないかと。松井さんは日本でもものすごい成功を収めた選手でした。ですけれども、さらに海を渡ったアメリカでも同じような成功を収めた。そういった選手は本当に本当にわずかしかいないと思います。彼がこれまでに培った知識、経験というのを次の世代に伝えるのは、本当に素晴らしいことだと思います」
球界から一時離れることを明かしたジーター氏、「すぐに野球界に戻るという意識はない」
ヤンキースは一昨年、昨年と2年連続でプレーオフ進出を逃した。今年も苦しい戦いが予想されている。「コア4」と呼ばれた生え抜きのジーター、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティット、ホルヘ・ポサダが中心となり、黄金時代を築き始めた1990年代後半のように、ファンは新たなスターの誕生を待望している。ジーター氏は、松井氏が有望な若手選手に大きな影響を与え、名門復活への足がかりを作ってくれる存在だと信じている。
一方で、自身について聞かれたジーター氏は「私は23年間、プロとして野球をやったので、今のところ野球から離れてみようと思います。すぐに野球界に戻るという意識はありません。いつの日か、野球チームのオーナーになってみたら楽しいだろうと思っていますけど、それはまだ先の話だと思います」と話すにとどめた。
以前から話題となっている「オーナー就任」の夢は明かしたものの、現場に戻るつもりはないようだ。
将来的には、ヤンキースでジーター監督、松井打撃コーチのコンビを見たいという声も根強いが、実現に向けてはまだ“壁”がありそうだ。それでも、松井氏のヤンキースでの仕事ぶりを見て、ジーター氏もいつか心変わりする日が来るかもしれない。

