中小企業と大企業を比較してみた「中小企業→成長が早い」「大企業→使い捨ての兵隊」
まだまだ大企業を希望する学生が多いようですが、自分の希望しない部署に配属される可能性もあり、メリットばかりとは限りません。実際に働くとなると、大企業と中小企業ではどのような違いがあるのでしょうか。今回は社会人に、「中小企業のメリットと大企業のデメリット」について聞きました。
■中小企業は幅広い仕事が経験でき、成長スピードが早い
・「何でもしなければならない。いろいろなことができる」(男性/36歳/医薬品・化粧品)
・「人が少なく一人でたくさんの仕事をしないといけないので、業務の幅が広がり力がつく」(女性/27歳/運輸・倉庫)
・「ひとりひとりに責任ある仕事を任せてもらえる」(女性/25歳/小売店)
・「仕事の流れが一部分だけでなく、全体がわかるようになる」(女性/33歳/不動産)
・「いろいろな経験ができるので成長が早い」(女性/30歳/その他)
中小企業のメリットは、成長スピードが早いこと。若手でも責任ある仕事を任され、全体像を把握することができます。多くの大企業では、なかなか経験できないかもしれませんね。
■社長や常務とも気軽に話せて、意見が通りやすい
・「家庭的な感じでリラックスして働ける」(女性/31歳/学校・教育関連)
・「上司との意見交換がしやすい。課や部署を越えて周囲を把握しやすい。」(女性/26歳/団体・公益法人・官公庁)
・「直属の上司より上の人との関係が近い。社長やGMが直接、業務上困っていることがないかなど悩みを聞いてくれたりする」(女性/31歳/食品・飲料)
・「上から目を向けてもらえる機会が多い。意見が反映されやすい」(女性/24歳/医療・福祉)
・「常務クラスの人と会う機会が多く、中小だとさらに雰囲気もフラットなので言いたいことが言いやすい。飲みでぶっちゃけてもOK」(女性/27歳/ソフトウェア)
より良い仕事をしたいと思ったら、他部署や直属以外の上司と意見交換できることは大切。人間関係や風通しの良さも、中小企業ならではといえそうです。
■「仕事が楽しい」「やりがいがある」という声も
・「いろいろな役割を兼任できて仕事が面白い」(男性/35歳/金属・鉄鋼・化学)
・「制度が定まっていない分、自分次第でできることが広がる」(男性/28歳/情報・IT)
・「責任の大きい仕事がよく回ってくるから、やりがいをもって働けると思う」(女性/23歳/医療・福祉)
ある程度「仕事の自由と責任」がある分、仕事にやりがいを感じる人が多い様子。「自分の仕事をやっている」という意識を高く持てそうですね。
■大企業は歯車・兵隊・駒となる!?
・「企業の歯車となる。自分でなくても誰かがやってくれると思う」(女性/31歳/情報・IT)
・「一人一人が使い捨ての兵隊です」(男性/31歳/自動車関連)
・「社員一人一人が駒のようになってしまう」(女性/28歳/学校・教育関連)
一方、大企業のデメリットで目立ったのが、「歯車」という言葉。大きな企業を維持・存続するためには仕方ないとはいえ、やはり働いている方からすると寂しいものですよね......。
■自分の意見が反映されにくく、昇進しにくい
・「昇給・昇進しにくい。組織の歯車となってしまうので、自分の意見が採用されにくい」(女性/27歳/機械・精密機器)
・「ただの歯車扱いを受ける。大多数の意見に呑みこまれたりするので、自分の意見にスポットがおかれない」(女性/29歳/金融・証券)
・「年功序列に勝てない。組織に飲み込まれて自分の力を生かし切れない」(女性/36歳/医療・福祉)
・「希望のポストにいけない」(男性/28歳/小売店)
・「独り立ちが遅い」(女性/30歳/自動車関連)
大企業に入るとまず、その企業に染まることが良しとされ、一個人の意見も飲み込まれてしまうことがあるよう。希望の課やポストへ配属の望みも薄く、いまだに年功序列のほか「男尊女卑がある」という指摘もありました。
■何をしているのかわからなくなる
・「仕事が細分化されすぎて、たまに何をしているのかわからなくなる」(男性/27歳/運輸・倉庫)
・「人が多すぎて、自分の仕事の意味がわからなくなること」(女性/24歳/アパレル・繊維)
・「やらされてる感がある」(女性/29歳/人材派遣・人材紹介)
・「諦めが早くなる」(男性/24歳/金属・鉄鋼・化学)
歯車ゆえか、「やらされている」と感じざるを得ない人は多いよう。大企業では仕事を細かく分けますから、役職が上がらない限り、全体的な視野で仕事を見ることもしにくいでしょう。
大企業と中小企業を比べてみると、「成長スピード」「仕事への裁量」「社内での風通し」に大きな差が出るようですね。もちろん業種や職種により違いはありますが、実際に働いている人の意見として知っておくのも良いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで企業を選んだほうが、納得して働くことができそうです。
文・OFFICE-SANGA 宮野茉莉子
調査時期:2014年5月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人542人(インターネットログイン式アンケート)
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