定期更新で地震予測を発信する無料情報サイト「ハザードラボ」開設
アース・サイエンティフィックが運営する地震予測情報及び防災情報関連サービスサイト「ハザードラボ」が2012年10月17日にオープンした。同サイトは、「知る、考える、備える」をキャッチフレーズに、特に「減災」に資する情報を提供する。第1弾のサービスとして「電磁気学的アプローチによる地震短期予測」(提供:地震解析ラボ)を、参考情報として一般に無料で公開する。オリックス生命保険が協賛している。サイト開設を記念して都内で開かれた記者発表会では、タレントの岡田圭右(ますだおかだ)さん、優木まおみさんが応援ゲストに招かれ、地震への備えの重要性などを語った。
地震短期予測を提供する地震解析ラボは、インフォメーションシステムズが運営する産学官連携共同研究で、電気通信大学、千葉大学、中部大学が連携している。「ULF電磁放射」および「電離層擾乱」に焦点を当てた研究を重ねてきている。地震の発生する数日から1カ月程度前に地震を予測する短期予測めざしている。同ラボに参加している千葉大学大学院理学研究科教授の服部克巳氏は、「地震がいる、どこで、どの程度の大きさで起こるかということを予測することは、現時点では大変難しい課題です。しかし、地震の前には大気圏上空にある電離層が降下することは分かっているので、この電離層の変化を正確に把握できるようにすることによって、地震の場所や大きさについて予測することが可能だと考えられます」と、地震予測のメカニズムについて解説した。
この地震予測情報は、「およそ1週間以内にマグネチュード5以上の地震が起こる地域」として日本地図上にエリア表示され、その内容は毎週2回(火曜日、金曜日)に更新される。この情報は、スカパー!の無料チャネル「ベターライフチャネル(ch.216)」で火曜日と金曜日の午後7時から生放送(5分枠)される他、無料iPhoneアプリ「ivy」で無料視聴することもできる(アンドロイド版は近日リリース予定)。
「ハザードラボ」を運営するアース・サイエンティフィック代表取締役の菊地頼氏は、「地震予測の正確性の向上には、予測内容が、ちょうど天気予報と同じように情報として共有されることが重要な要素になる。また、予測情報は参考情報であり、国や自治体が発表する予報、警報、注意報などとは異なります。私たちが天気予報を利用しているように、地震予測も利用していただけるようになりたい」と語った。さらに、予測精度の向上のために、観測機器(1地点あたり数百万円の設置コスト)の全国100カ所程度設置への理解と協力を求めていくとした。
また、サイト運営を協賛するオリックス生命のダイレクト事業担当執行役員、林豊氏は「地震予測によって災害の『減災』に取り組むハザードラボは、保険会社の使命、社会的責任に適う」と協賛の意義について語った。
一方、サイトの応援ゲストとして招かれた岡田圭右さんと優木まおみさんは、地震への備えをテーマにトークセッションを行った。阪神・淡路大震災の衝撃を未だに忘れられないという岡田さんは、「阪神・淡路大震災の時には地震発生が朝の5時頃だったので何が起きたのか、しばらくは良くわかりませんでした。その後、高速道路が横倒しになっている映像などが流れてきて、大変なことが起こったことを知りました。災害の時には、情報にタイムラグが生まれてしまうので、できるだけ正確な情報が早く入るようにしてほしい」と新サイトへの期待を語った。
優木さんは、東日本大震災を機に、自宅近くのトランクルームに「友人たちと2週間分くらいの食料品等の備蓄と発電機などを備えるようになりました」という。「親やスタッフなど、身近で大事な人たちと災害時には、どこで落ち合うのかを話しておくなど、日頃からのコミュニケーションが大切です」と防災意識を高く保ちたいと語っていた。(編集担当:徳永浩)
