担当M(以下M):Jリーグがスタートして、今年も新人選手たちは少しずつチャンスを与えられているようです。

ラモス(以下R):プロという生活に慣れさせないといけないからね。最初からうまくいくことはないと思うから、交代させられたとき、交代ででるときの監督の気持ちをわかっておいてほしいですね。

M:監督は先発されたら本当は最後まで使いたいと思うものなのですか。

R:そういう気持ちもあるでしょうが、そんなに持たないこともわかってますよ。だけど、アピールしてくる選手は残しやすいでしょうね。

M:アピールというとどんなプレーですか?

R:ボールが来た、トラップしてすぐパスを出した、というだけでは、何のアピールにもなりませんよ。自分がどんなプレーをしたいのか、どう試合の流れを読んでいるのか、そういう部分を見せてくれないとね。

M:ラモス監督は早めに交代させることが多かったですね。

R:そうだったと思います。それは僕のやり方で、多くの監督は前半、できる限り辛抱したいものなんですよ。期待して先発で送り出すのだから。そして期待通りにできなかったら、前半のうちに交代させるか、ハーフタイムで代えるか、ハーフタイムで怒って後半までチャンスを上げるか、ですね。後半も10分でできなかったら代えると思います。だから見る方も、ケガじゃなければ、どこタイミングで交代させられたかで、監督のその選手に対する評価がだいたいわかるでしょうね。

M:ですが、後半スタートから10分ではほとんどボールが回ってこないこともあるでしょう。

R:そこはちゃんと見ますよ。呼び込む動きができているか、実際にボールが来たときはどんな選択をしたのか。ただ、前半はうまくいっていかなかったと指摘されているのだったら、後半はこれまで以上のことをしないと交代ですね。

M:張り切って出たのに交代させられてしょんぼりする姿をよく見ます。

R:そこが一番わからなければならないこと。みんな交代させられると、すごく恥ずかしそうにする。だけど恥ずかしいことじゃないよ。一生懸命やったけどうまくいかなかっただけなんだから。何のために仲間がいるの。必ずチャンスはまた来るから、くじけちゃダメなんですよ。まず新人選手はそれを覚えたほうがいい。

M:プロもアマチュアも、選手はみんな覚えたほうがいい部分でしょうね。

R:そうです。交代させられても元気出していこうよ!!