2011年のMMAベストKO&一本は?
そして、寝技軽視と見られがちな北米MMAシーンながらも、絞め技だけでなく、腕関節、足関節とバラエティに富んだフィニッシュが見られた昨年から、サブミッション・オブ・ジ・イヤーを選出しました。
■サブミッション・オブ・ジ・イヤー:第5位
<10月8日・ベラトールFC53〜ミドル級/5分3R>
ジヴァ・サンタナ[Def.1R2分00秒 by 腕十字]ダレル・コッブ
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「エリートXCの人材育成大会ShoXC出場以来、メジャー系プロモーション出場のなかったアーム・コレクター=ジヴァニウド・サンタナが、M-1やTPFを経てベラトールFCのケージに上がった。この時点でキャリア17戦16勝1敗、16の勝利のうち12試合が腕十字による一本勝ちだ。パンチのフェイントからダレル・コッブに組みついて、ダブルレッグダイブでテイクダウンを奪うと、即パスガード。ニーインザベリーに対し、ブリッジで対抗してきた対戦相手の右腕をキャッチする。
一度は立ち上がってスラムを狙ったダレルだが、ジヴァは腹這いになり腕十字を完成させた。失敗するとポジションを失う腕十字は、リスクを避けるだけに仕掛けることを控えるファイターが多いなかで、ジヴァは極めに対してアグレッシブな姿勢を持ち続けている。それ以前のポジショニングの精度の高さも突厥しているが、ジヴァの柔術流MMAがより高いレベルの対戦相手に通じるのか。2012年のベラトール・ミドル級戦線でのアーム・コレクターの試合は要注目だ」
■サブミッション・オブ・ジ・イヤー:第4位
<8月14日・UFC LIVE05〜ミドル級/5分3R>
エド・ハーマン[Def.1R4分15秒 by ヒールフック]カイル・ノーク
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「TUFシーズン3準優勝、この時点でUFC戦績5勝5敗のエド・ハーマンが、カイル・ノークと繰り広げたグラウンド・ウォー。ノークのリバーサルで下になったハーマンが、腕十字、三角絞めと流れるような関節技を見せた。
正面から右腕、左腕とスイッチしながら腕十字を耐えきったハーマンが、腕を引き抜いてハーフからエルボーを落とすと、ノークはマウントを狙おうと右屈みになる。と同時に一瞬、伸びたノークの左足にハーマンは足を絡め、内掛けからヒールを極める。勝者ハーマン、敗れたノークともに柔術家というイメージはないが、テイクダウン以降、削り合いでなくても、これだけの寝技の攻防ができる。UFCファイターの引き出しの多さと、現代MMAの“深化”を見たファイトだった」
■ノックアウト・オブ・ジ・イヤー:第5位
<4月30日・UFC129〜ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ[Def.3R4分45秒 by TKO]カイル・ワトソン
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「サウスポーのカイル・ワトソンに対し、オーソ―ドックのジョン・マクデッシは右のハイキック(=空振り)から、そのまま回転し、左のスピニング・バックフィストを放つ。この一撃が、モロにワトソンにヒット、レフェリーが即試合をストップした。
松濤館空手黒帯のマクデッシだが、試合中に見せる打撃はキック流。このコンビネーションが決まったのも、掛け蹴り、サイドキックに左ストレートと多彩な打撃攻撃による伏線があったからこそ。とにかく夢のようなコンビネーションだった」
■ノックアウト・オブ・ジ・イヤー:第4位
<11月26日・Rumble of the Kings〜ウェルター級/5分3R>
マリウス・ザロムスキー[Def.1R4分08秒 by TKO]ブルーノ・カルバーリョ
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「日本のファンの間でも馴染みの深いマリウス・ザロムスキー、昨年はカナダやスウェーデンで試合に挑み、そのスウェーデン最大の格闘技イベントであるランブル・オブ・ザ・キングスで、ブラジル人のブルーノ・カルバーリョと対戦した。日本でもバック宙フットスタンプにトライするなど、キテレツな攻撃を見せていたザロムスキーも、北米メジャー定着に失敗し、ソリッドな攻撃を見せるように変化していた。
カルバーリョ戦でも、序盤は組みつかれて自らコーナーに対戦相手を押し込むシーンなども見られた。しかし、打撃戦につきあうカルバーリョを相手に、回り受け身を取るような形で前転しながら左のカカト落としを繰り出すと、これが左こめかみを直撃する。組みつこうとしたカルバーリョにパウンドを落とし、立ち上がったところに右フックで止めを刺したザロムスキー。勝負を決めたのは、その前の意表をついた浴びせ蹴りだった」