W杯の終了とともに契約が満了するフランス代表レイモン・ドメネク監督の後任をめぐり、フランスサッカー連盟(FFF)は、およそ半年間にわたり水面下で画策してきた。

 FFFのエスカレット会長はかねてから、W杯開催前に人事を発表すると公言してきたが、その期限もあと1ヶ月強に迫り、シーズン最終節(5月15日)を待って、急ピッチで展開しそうだ。

 フランス代表次期監督の最有力候補は、いまも変わらずボルドーの現役監督、ローラン・ブラン氏のようだ。ボルドーが位置するフランス南西部の日刊紙「シュッド・ウエスト」によると、エスカレット会長は「ローラン・ブランの(ボルドーとの)契約は2011年まで残っている。今シーズンもあと4試合(2日の第35節が行なわれる前の時点で)ある。彼が落ち着いて仕事に専念できるようにしないといけない。そのあとで彼が決断するだろう」と語った。

 この発言は、FFFがすでにブラン氏にオファーを出したかのように受け取れる。ボルドーは3月以来、大きく調子を崩し、優勝争いから脱落しただけでなく、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場も危うくなっている。このボルドーの失速については、ブラン監督の去就をめぐる不安がチーム全体の心理状態に微妙な影響をおよぼした、とするのが大方の見方だ。

 第35節で実に7試合ぶりに勝利をおさめたボルドー。仮に残り3試合に全勝したとしても、CL出場圏内に届くかどうかはわからない。チームがそんな状態で、ブラン氏が代表次期監督就任を決めれば、クラブやサポーターから批判を浴びるのは必至。FFFのやり方にも当然批判はおよぶだろう。