【Mr.tsubaking】メルカリ、Slackを使用した巧妙な手口も…探偵が語る令和の《不倫最前線》

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不倫や浮気が、古くは「源氏物語」や古典落語のネタとしても扱われていたことを考えると、これはもはや「人間の業」と言ってもいいのではないか。

どんな時代にも巻き起こって来た不倫・浮気だが、そこに用いられるツールは時代とともに変化している。なんでも、現在は「PayPay不倫」と呼ばれるケースが見られるようになっているという。その実態は、いったいどんなものなのか?

MJリサーチ綜合探偵社の取締役で、探偵調査員歴25年以上の若梅秀孝氏に聞いた。

「手紙」から「LINE」…不倫・浮気の連絡手段はどう変わったのか

不倫・浮気相手との連絡は、隠さないといけないもの。古くは2人にしかわからない暗号を「手紙」にしたため、逢瀬の約束を取り交わしたりしていたようだ。

また、なかにし礼が作詞し、島津ゆたかが歌った昭和のヒット曲「ホテル」では、女性が交際相手の電話帳を盗み見て、自分の電話番号が男性の名前で書かれていることを知る場面が歌われる。不倫交際であったことを知ってしまうというわけだ。

こうして不倫・浮気のツールは、時代とともに変化するが、ここ数十年はどのような様相なのか。

「私がこの仕事を始めた20年くらい前は、メールが中心でした。それと、今は下火になっていますが電話番号でやりとりするショートメッセージ。大きな転換が起きたのは、LINEの登場ですよね。2012〜2013年頃にはこちらがメインになり、現在でもLINEから不貞行為がバレるのが圧倒的に多数です」(若梅秀孝氏、以下の「」も同じ)

PayPay不倫」の実態…決済アプリが密会の連絡ツールに

そこに登場したのが「PayPay不倫」。不倫・浮気相手との連絡は、隠す必要が出てくるため本来は連絡ツールではないものが利用されるようになるのが背景だ。

筆者も「PayPay不倫」という言葉を聞いて、最初は「どうやって?」と思ったが、その実態を若梅氏に解説してもらった。

PayPayに限らず楽天Payなどもですが、一度お金のやりとりをすると、メッセージができるようになるんです。『飲み会の割り勘分です。ありがとうございました』などを送る人も多いと思います。そこから、PayPay上だけでやりとりすれば、コミュニケーションツールとしての認知は低いので見つかりにくいということです。最初のお金のやりとりは10円とかでもいいので、簡単に始められるのも広まった要因かと思います」

では実際、不倫・浮気にどのくらいの比率でPayPayが使われているのだろう。

「2025年に、ある探偵事務所が配偶者以外に交際相手がいる既婚者240人に実態調査をしました。それによると、もちろんトップは『LINE』の42.9%だったのですが、『決済アプリのメッセージ機能(PayPayなど)』も2.9%だったという結果が出ています」

この数字、「流行」と言い切ることはできないにせよ、240人のうち約7人が使っている計算になり、確実に一定数は存在する。

Slack、Chatwork、メルカリまで…“不倫ツール”が多様化する理由

コミュニケーションツールも支払いツールも、多様化が進む時代。それに合わせて、不倫・浮気相手との連絡手段も枝分かれしているという。

「多いのはSNSのDMですが、今やこれもよく知られるようになりました。そこで、特定の属性の人しか使わないツールが用いられるケースが結構あります。ビジネスマンの男性で、ChatworkやSlackなどビジネス向けのコミュニケーションアプリで相手と連絡を取っている人は多いです。奥様が専業主婦だったりすると、スマホを見てもそれが連絡できるアプリだと気づけないこともありますからね」

同氏は、こうしたビジネスツールは社内不倫でよく使われると続けた。また、本来は連絡用ではないサービスを利用して、後ろ暗い愛を育む人々もいるようだ。

「例えば、メルカリなどのフリマアプリです。公式の仕様ではないようですが、商品に『○○様専用』と商品に制限をつけて、特定の購入者とだけやりとりできますが、そういったものを使って、不倫相手とやりとりをしていたケースもありました。他には、『モンスターハンター』や『荒野行動』などのオンラインゲームです。音声チャットでしゃべる事もできますし、メッセージ機能もありますからね」

もはや、スマートフォン内すべてのツールが疑わしくなるほど、隠れて連絡を取る手段は多様化していた。若梅氏も「イタチごっこですよ」と語る。

後編記事『夫が「チームメイトの保護者と」…子どもの野球チームで始まった「PayPay不倫」』では、PayPayや推し活など、探偵が直面した、令和らしい背景から始まる不倫のリアルな現場を聞いた。

【つづきを読む】夫が「チームメイトの保護者と」…子どもの野球チームで始まった「PayPay不倫」