初戦で出番はなかったが、備える姿勢は変わらない。北中米W杯を戦う日本代表DF鈴木淳之介が18日の練習後、報道陣の取材に応じ、20日のグループリーグ第2戦チュニジア戦に向けて「チームが勝つために自分ができることは何かと考えている。ベンチでもスタートでもやることは変わらない。勝つことだけを考えてやるだけ」と意気込んだ。

 第2戦で戦うチュニジアは初戦でスウェーデンに1-5の大敗をした後、大会中の監督交代を敢行。サウジアラビア監督時代に日本とも複数の対戦経験を持つエルベ・ルナール氏を招聘し、手の内を見せない状態で日本戦に臨んでくる。日本としても「もう一回チームみんなで引き締めたし、第2戦に向けていい準備ができた」(鈴木)と充実感を持って臨むが、読めない相手には臨機応変な対応が必要になりそうだ。

 チュニジア代表には鈴木とコペンハーゲンでチームメートのFWエリアス・アシュリがメンバーにおり、初戦は右ウイングで途中出場しており、左CBやウイングバックが主戦場の鈴木とはマッチアップする可能性がある。「特徴は分かっているのでそれだけ抑えられれば。出てきたらポジションもかぶるし、バチバチやれればと思っている」。相手は守備に課題のある選手とあり、「そういうところを突いていければ」と力を込める。

 欧州移籍前の昨年6月にA代表に初招集され、ここまで着実に経験を重ねてきた22歳の鈴木。寡黙なパーソナリティーゆえ、W杯期間はチームメートから号令をかけるよう求められたり、大声で周りを鼓舞するよう求められたりと、「ジュン」の愛称で日々いじられている姿が見られるが、周囲に笑顔をもたらしながら日々チームに馴染んでいる様子が伝わってくる。

「キャラ的にこんな感じなので、うまく馴染めるようにいじってくれているかなと(笑)。もうなんでも話せるし、緊張とかもないので、うまく馴染めていると思う」(鈴木)。チームに溶け込む姿はピッチ上でのパフォーマンスにも前向きに働くはず。鈴木は「普通にチームと同じような感覚でやれているし、周りはそれ以上の技術を持った選手たちだと思うのでやりやすい。早く試合に出てチームのために何かをできたら」と意気込む。

 W杯はサッカー選手なら誰もが夢見る大舞台。鈴木は「小さい頃からの夢だったので出るとなれば高ぶると思う」と想定しながらも、「でも頭は冷静にやっていきたい」と淡々と準備している。その姿勢はプレーにおいても同じ。「守備から入ってしっかりと穴を作らず、色気を出さずにやれることだけやりたい」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)