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 ◇インターリーグ ドジャース5―4レイズ (2026年6月17日 ロサンゼルス)

 二刀流ならではの秘策が飛び出した。ドジャース大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、レイズ戦に先発し、6回7安打4失点で7勝目をマークした。投手専念での登板だったが、6回の攻撃で「5番・DH」のロハスに代わり、代打起用された。エンゼルス時代を含めてメジャー初となる登板時の代打出場。遊ゴロに倒れたが今後も選択肢に入ってきそうだ。

 新たな二刀流の起用法だ。3―4で迎えた6回。逆転2ランを放ったフリーマンをベンチで迎えるナインの中に、エルボーガードを装着した大谷の姿があった。

 「常に準備していますし、投げるだけの日も打つ方の準備も登板前にやる。特に不安なくというかそのままの感じでいきました」

 投手として91球を投げ終えた直後の打席。初球を打って遊ゴロに倒れるも「(バットを)ハードめに振ってからゲームに入るので、体も温まっていますし、いい反応ができた」と手応えを得た。

 先発投手が降板した後もDHとして打席に立ち続けることができる「大谷ルール」がなかった21年のエンゼルス時代には、登板後に右翼の守備に就くことが4度あった。だが、先発投手からの代打起用は初。デーブ・ロバーツ監督は「起用するならあそこしかチャンスはなかった」と降板とDHに打順が回るタイミングが重なったことで実現したと説明した。DHが解除され、7回からは投手が5番に入った。リスクも伴う「奥の手」だが、ここぞの場面で自らを援護できる。

 5回に5安打を集中され4点を失った。3登板連続で右手中指の第1関節から出血するなど不安も残った。それでも「投げてる時はあまり関係ない。必ずしも100%の状態で投げられるわけじゃない。そういうこともある」。前回登板後に炎症を起こした左膝についても「動き自体は修正して入れた」と問題なしを強調した。

 規程投球回には1回1/3届かなかった。今季ワーストタイの4失点で防御率は1・47に後退したが、指揮官は「現時点では次の登板を回避する理由は見当たらない」と言った。二刀流だからこそ可能な、登板時の「代打・大谷」。投手専念でも、スイングをしてからマウンドに上がる大谷だからこそ、驚きの作戦が実現した。(小林 伊織)