Wコースで追い切ったヴァルキリーバース(右、カメラ・荒牧 徹)

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◆第74回府中牝馬S・G3(6月21日、東京競馬場・芝1800メートル)追い切り=6月18日、美浦トレセン

 軽快な動きから上昇度が伝わってきた。3か月半の休み明けとなるヴァルキリーバース(牝4歳、美浦・田中博康厩舎、父エピファネイア)は、美浦・Wコースでサトノビーツ(4歳1勝クラス)を3馬身追走する形からスタート。直線の入り口でスムーズに並びかけると、6ハロン84秒4―11秒7の馬なりで余裕をもって併入した。山崎助手は「3歳時と比べて体ががっしりして、前回も調教でしっかりと走れる感覚はあったが、今回の方がより楽に動けている感じはあります」と手応えを口にした。

 昨年のフローラSで2着になったが、優先出走権を獲得したオークスを見送り、秋は脚部不安により全休を余儀なくされた。10か月半の休み明けだった前走の東風Sは、好位から力強く抜け出してリステッド初勝利。改めて能力を示せたことはもちろんのこと、「長期休養明けを使って型通りですよね」と同助手が上積みを感じ取れているのは大きい。

 前走の馬体重は470キロで、数字からも3歳時から成長が感じられた。山崎助手は「プラス26キロでしたが、決して太いなということはなく、成長分の数字だと思います」ときっぱり。精神面も大人びてきて、心身ともに良くなってきている。

 梅雨時とあってレース当日は道悪の可能性もある。ハンデは55・5キロで、同助手は「馬場は正直、やってみないと分からないが、こなしてほしい。(ハンデは)妥当なところかなと思いますし、55・5キロは苦にしないと思います」とジャッジ。安田記念をシックスペンス、フィンガーで羽田盃、東京ダービーを2連勝と活躍が目立つ田中博厩舎の勢いに乗って、飛躍のチャンスだ。(坂本 達洋)