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2026年の英国におけるベストバイな1台

2026年の英国における、ベストバイな1台は? 日々試乗に勤しむAUTOCAR UK編集部がカテゴリー別に代表を選び、望ましい道が広がるグレートブリテン島中南部のオックスフォードシャーへ集合。意見を交わし、生え抜きの5台から頂点を決めてみたい。

【画像】フライングスパーからロードスターまで UK編集部が選ぶ2026年のベストバイな5台 全165枚

イリヤ・バプラート(以下:イリヤ):数あるコンパクトカーの中で、ヒョンデi10を選んだ理由は? 最高に走りが楽しいからですか?


UK編集部が選ぶ2026年のベストバイな5台    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ジェームス・ディスデイル(以下:ジェームス):すべて揃った、素晴らしいクルマですよ。洗練されていて充分速いですし、これ以上何もいらないと思うほど装備も整っています。

マット・プライヤー:価格は1万8000ポンド(約378万円)くらい?

ジェームス:それなら良いんですが。このクルマはドアハンドルがクロームメッキで、2万1000ポンド(約441万円)です。

リチャード・レーン(以下:リチャード):ダチア・ジョガーが買えちゃう値段ですね。新しいEVのルノー・トゥインゴは?

ジェームス:現状では、航続距離が260kmくらいなので、自分の希望には合わないかな。

エンジンを積んだコンパクトカーの1つの究極

イリヤ:エンジンで走るシティ・コンパクトの強みは、最適とはいえないまでも、大きな苦労なしに500kmの長距離ドライブにも対応できることですね。今のEVは、まだその性能を得られていません。

ジェームス:自分の(高めの)年齢もあるかもしれませんが、こんなに小さな普通のコンパクトカーが、優れた設計で洗練されていて、乗り心地も操縦性も良いということに驚かされます。シフトレバーの感触なんか、最高レベルですよ。価格も高すぎません。


手前からヒョンデi10と、トヨタ・ハイラックス    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

イリヤ:自動車業界は、大体10年くらい前に、このクラスのクルマを完成させたといえます。今は、可能な限り作り続けようとしている状況にありますね。

リチャード:厳しくなる規制に対し、生産を止めないよう努力されています。ガソリンエンジンを積んだコンパクトカーの、1つの究極といえるかも。

素晴らしい見た目にベントレーの乗り心地

イリヤ:レーンさんは電動サルーンのカテゴリーで、ボルボES90を選びました。1番のお気に入りである理由は?

リチャード:実は、クルマ自体よりもコンセプトへ共感しているんだと、運転していて気付きました。本当に魅力的だといえる、フルサイズの電動サルーンは多くありません。


ボルボES90 シングルモーター・エクステンデッドレンジ・プラス(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

BMW i5は見た目の好みが分かれますし、内装も素晴らしいとまではいえません。メルセデス・ベンツEQEはパッケージングが優れず、アウディA6 e-トロンは特長が弱いように思います。その点、ボルボのゴールは明確といえます。

目指されたのは、素晴らしい見た目と、スウェーデン流ベントレーのような乗り心地。インテリアの雰囲気や快適なシートなど、魅力は非常に多い。スポーティさは、ポールスターに任せれば良いんです。しかも航続距離は長く、電圧800Vで急速充電も早い。

理想的なボルボまであと少し

マット・ソーンダース(以下:MS):ES90の、実際の航続距離は?

リチャード:カタログ値で640km程なので、充分ですよね。ただし、乗り心地は少し期待外れでした。SPA2プラットフォームの採用で、路面からの細かな入力に対する落ち着きの弱さを、克服できると思っていました。確かに、改善されてはいますが。


左からUK編集部のリチャード・レーンと、イリヤ・バプラート    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

今回のクルマは通常のパッシブダンパーですが、追加予算でエアサスにすれば多少改善するかもしれません。でも、完全な克服は難しいでしょう。理想的なボルボまで、あと少し。パワートレインはスムーズで、ステアリングもイイ。

デジタル技術の癖は、多少あります。それでも、運転はとてもしやすい。自分が本当に望んでいるのは、小さなベントレーといえるのかも。多少の調整を加えれば、そんなクルマになると思いますね。

2026年における真のベントレー

イリヤ:本物のベントレーも、ここにはあります。

MS:フライングスパーは、オスカーの授賞式にも相応しい、最高のグランドツアラーです。しかもこの手のクルマはドライバーだけでなく、リアシートの人にも上質な体験を提供するという、特別な能力も必要になります。


手前からベントレー・フライングスパーと、ボルボES90    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

フライングスパーこそ、2026年における真のベントレーでしょう。以前コンチネンタルGTと乗り比べる機会があったのですが、乗り心地は遥かに優れていながら、走りも同等に印象的だったことへ驚きました。ラグジュアリーモデルとして、訴求力は別格です。

リチャード:新しいコンチネンタルGTは、従来より乗り心地がソフトになり、ドライバーズカーとしての特徴付けが弱まったといえます。それも影響していると考えますか?

イリヤ:ハイブリッドなこともプラスでは?

MS:パワフルなV8ハイブリッドは、フライングスパーに相応しい。従来より荷室も広がり、クーペより電動化技術を上手く活用できています。乗り心地も最高ですね。

この続きは、英国ベストバイな1台は?(2)にて。