3回、2ランを放ちナインとタッチを交わす名原(撮影・西岡正)

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 「西武5−4広島」(10日、ベルーナドーム)

 自身もびっくりの2号2ランだ。敵地の左中間席最前列に、広島・名原典彦外野手がアーチをかけた。「入るとは思わなかった。気合と根性で持っていきました」。強い気持ちが、最後に打球を一押しした。

 0−3の三回1死一塁で、外角高めの直球を振り抜いた。打球は、左翼手・岸の伸ばしたグラブの先で弾む。本塁打を確信できなかった。二塁を回った直後に塁審の合図を確認し、ゆっくりダイヤモンドを一周した。

 25歳の若鯉は、約3年間の2軍戦で本塁打ゼロだった。5月21日に支配下登録されて以降、約3週間で2本の柵越え。思い切りの良さが、好結果に結びついている。

 それでも試合後は、本塁打の喜びに一切浸らなかった。

 2−3の七回1死一、二塁で遊ゴロ併殺打に倒れた場面を振り返り、悔しさを言葉にした。「何を一番やっちゃいけないか。それをしっかりと考えてやるべきだった」。チームとして六回に続く、2イニング連続の併殺打。流れを断ち切った打撃に唇を結んだ。

 七回、失点には結びつかなかったが、右翼の守備で捕球ミス。2点を奪って迎えた九回は、中前打を放つものの、ヘッドスライディングでの二盗に失敗した。タイミング的にはセーフながら、ベースから手が離れたところをタッチされた。

 「練習をしっかりしてやっていくだけです」。失敗を成長の糧としない訳にはいかない。最後は顔を上げて、バスへ乗り込んだ。