本木雅弘 還暦祝いの写真集を12日に発売 「同じ時代を生きたことを一緒に綴じて」
俳優の本木雅弘(60)が10日、東京・渋谷にあるイベントスペース「NONLECTURE books/arts」で還暦を記念したフォトブック「awai 刹那と永遠のまにまに」(トゥーヴァージンズ刊)の取材会を開いた。
5月にスポニチが行ったインタビュー時に、カメラマンに「(顔の左側を)撮影してほしい」を伝えていた本木。取材会時に、記者が「なぜ左側が好きなのか?」と質問すると、「人間の顔は、右半分は陽の顔、左半分は陰の顔らしいんです。だから左側の方が少し寂し気に、儚げな顔に見えるから好きなんです」と説明。さらに「私は物理的に右の方が出っ張っていて顔がでかいんです。バランス的に左の方が写りがいいかなと」とチャーミングな笑顔を見せた。
撮影は19日に公開される主演映画「黒牢城」(監督黒沢清)の合間を縫い、東京、京都、イギリス・ロンドンの自宅などで実施。還暦の日の朝、起き抜けに撮影した素顔も収められている。
撮影は33年前にともに、インドを旅するなど親交がある中村一弘氏(60)。本木は「若かりし頃、もう少し好奇心旺盛だった日を思い出しながらの撮影は新しい旅でした。十二分に自分たちを振り返ることができました。還暦というタイミングがなければできなかったこと」と感謝していた。
写真集には、本木自らが編み上げた言葉も掲載。“ほどほどに希望して 人生を楽しく諦めていくこと”など、本木の内面を感じられる言葉があふれている。
本木は「基本的に(性格が)ネガティブなので、言葉にもネガティブが入っているんです。なんとなく、1回(自分を)落としてから上げている。陰と陽じゃないですけど、両極端があると落ち着くんです」と苦笑いした。
ページをめくりながら、手に取った人に「どんどんコラージュしてほしい」と呼びかけ。「(余白部分に)何か書いたり、自分が撮った写真を重ねたり。同じ時代を人類として生きたことを、遊びながら一緒に綴(と)じていってほしい」と話していた。
お気に入りの1枚は、ロンドン中心部にある公演「ハイドパーク」に冬の期間だけ出現する巨大遊園地「ウィンター・ワンダーランド」の様子を見下ろした中村氏の情景写真。「僕は中村くんの風景写真が好き。綺麗なだけではなくて、ウエットな感じがある。その重たさは、人間が普遍的に持っている儚さ。人間の憂いを感じさせる」と解説。同所では観覧車に乗ったといい、「人生、半分ん幻のような感じがした」と振り返っていた。
中村氏のお気に入りの作品は、現代日本画家・朝倉隆文氏(48)が手がけたふすま絵の前で本木が横たわる一枚。本木が「涅槃(ねはん)像の真似をしてみた」と笑うと、中村氏は「目線がきていないところがいい。遠くを見ているところがいいんです」と何度も頷いていた。
11日からは同所で写真展を開催。21日までで入場は無料。
