冬眠明けのクマによる襲撃増加、目撃情報受け約100校が休校 宇都宮
(CNN)クマの目撃情報が相次いだことを受け、日本のある都市では万全の対策を講じるべく約100校の学校を休校とした。現在市当局が市内を捜索している。一方で、国内の他地域では実際にクマによる被害も発生している。
北関東に位置し、約50万人が暮らす宇都宮市では6日、最近では初めてとなるクマの目撃情報が記録された。市の危険鳥獣対策本部が明らかにした。
その翌日には、中学校の敷地内にクマが出没。さらにその夜には市中心部の商業地区で防犯カメラがクマの姿を捉えた。
危険鳥獣対策本部によると、その後も市内各地で目撃情報が相次いでおり、8日夜には警察官が再びクマの存在を確認したと報じられている。
市の教育委員会は、市内のすべての公立小学校と中学校が8日から休校となったことを明らかにした。今週後半に学校が再開されるかどうかは、現時点では明らかになっていない。
現在、警察官や地元の猟友会のメンバーが市内を巡回し、逃走中のクマの捕獲に向けて準備を進めている。目撃情報がすべて同じ1頭のクマによるものなのか、それとも周辺にほかのクマもいるのかは、まだ判然としない。
当局はクマが住宅に侵入するのを防ぐため、ドアや窓に鍵をかけることや、夜間にごみを出さないことなどの対策を住民に呼びかけている。
日本はこの数年、深刻化するクマ問題に直面しており、昨秋には人命が失われる襲撃件数が過去最多に達した。これは国家的な緊急事態となり、当局は被害の大きい地域に自衛隊を派遣。海外の各国政府も日本への渡航注意情報を発出した。クマがスーパーマーケットの売り場をあさったり、学校の敷地内を歩き回ったりする動画が拡散され、地域社会に不安が広がった。
襲撃の急増には複数の要因がある。狩猟者の減少に伴ってクマの個体数が急増したこと、気候変動による不作でクマが別の場所に餌を求めるようになったこと、そして地方の町で人口減少が進み、人の生活圏にクマが入り込みやすくなったことなどが挙げられる。
2026年初頭には冬眠期に入ったことでクマの襲撃報告は減少した。しかし夏に向けて気温が上昇するにつれ、クマたちは眠りから目覚め、再び都市や町へと戻ってきている。つい先週の6月2日には宇都宮から約170キロ離れた福島県の製鉄工場で、クマに襲われて4人が負傷した。
NHKによると4月から6月2日までの間にクマの襲撃に遭った人は、少なくとも9都道県で23人。このうち3人が死亡した。山間部で発生した襲撃では、山菜や野草を採っている最中に負傷した人もいた。
