【安田記念】トロヴァトーレ 母父で再評価されたエンパイアメーカーの血継ぐ 父レイデオロとの配合でムルソーとの共通点も
「安田記念・G1」(7日、東京)
今から20年ほど前は、競馬を扱う雑誌社がゴロゴロとあって、当時、栗東で働いていた私のもとにもPOGや厩舎&牧場潜入といった取材依頼が殺到。今振り返ればいい時代でしたね。
ある年、POG本で新種牡馬紹介を任された私は、調査結果を「スニッツェルが旋風を巻き起こす!」と強気に記したのだが…結果はなかなかの黒歴史に。ただ、血統は突然日の目を見ることがあり、前述のスニッツェルは先日のNHKマイルCを制したロデオドライブの母の父として出現。何だか、一矢報いたようでうれしい瞬間でした。
今回紹介するトロヴァトーレの母父は、日本で11〜15年にかけて種牡馬生活を送ったエンパイアメーカー。残念ながら、日本で活躍馬を送り出すことはできなかったが、この馬も母父として再ブレイク。エアアルマスやヴァルツァーシャル、テンカジョウといった砂巧者のみならず、レースでライバルとなるドラゴンブーストにも現れ、後世にパワーを伝えている。
父レイデオロ×母父エンパイアメーカーの配合は、4月のアンタレスSで重賞初制覇を果たしたムルソーと同じ。タイプは違えど、ともに500キロ超えの好馬体。5歳春にして勢いに乗り、まだまだ奥がありそうな点も共通している。昨年は17着とG1の壁にはね返されたが、今年は違った面を見せてくれるはずだ。
